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佐々木塾ブログ : 2023年1月

佐々木塾英文読解法

 佐々木塾の英語の授業の特徴の一つは3色ボールペンを使うということだ。この方法は私が編み出した英語読解法でほかにこの方法を使っている人あるいは組織を知らない。齋藤孝さんの本にも「三色ボールペンで読む日本語」いう本があるが、彼のは日本語の文章の読書法で、大事に赤・まあ大事に青・面白いに緑をつけていくものである。私のは英英語の文章に、名詞句と節に黒、形容詞句と節に赤、副詞句と節に青のかっこを付けていくものだ。この方式で何十年にもわたって生徒たちの絶大なる信頼と人気を誇ってきたが、ただ一つ欠点があった。それはボールペンは一度引くと消せないということだ。青だと思っていたものが赤だったり、ここまでと思ってかっこを閉じたら、閉じるところずっと先だったり。生徒によっては一枚のプリントがグシャグシャで大変醜いものになってしまうことが多々あった。


 ところが、何年前だろうか?パイロットからフリクションという消せるボールペンが発売された。CMなんかで宣伝されたのを見たことがあるが消えたところであとが残って汚くなるんだろうくらいにしか思わず気にも留めていなかった。ところが生徒の一人が筆箱にフリクションを何色も入れて使っていた。それをちょっと借りて使ってみると勝手がいい。ボールペンの頭にあるラバー部分でこするとほとんど跡形もなく消える。1つ注意が必要なのは汚れたラバーだと黒いしみが残るので、ラバー部分を白くに保っておくことが肝要だ。ともかくこれを生徒に貸して使ってもらうと英語の授業がなぜか今までと違う気さえしてくる。生徒は間違えた時にラバーを使うわけだが、その時になぜこれは赤ではなく黒なのかを印象に残るよう説明する。これが効くのだ。


 こうやって三色で引いた後和訳をしてもらうと、さてどうだ和訳が実にスムーズになされるのである。何も引かれていない英文を読むのと、3色で引かれた英文の和訳のスピードと正確さはこれは決定的なものだ。齋藤孝さんは真っ新な本にボールペンで線を引くには勇気がいると確か書かれていたが,佐々木塾英文三色分けには勇気ではなく正しい文法力が必要になる。生徒によっては英文読解と文法は別の教科ぐらいに思っている子もいるくらいで、とかく文章の読解と文法はこれまで直接かかわりを持たずという具合だった。しかし佐々木塾三色分けだと色付けを間違わないために文法の授業にも力を注ぐという効果を引き出すようになったと思う。英文を読むことと文法が有機的に繋がり始めるのである。

 この文だけ読んでいても何を言っているのか呑み込めない方はぜひ佐々木塾の体験授業を受けていただきたい。受けていただけばここに書いたことが腑に落ちると思う。今年から入塾を決めてくれた中高生には消える3色ボールペンをプレゼントしようかなと考えているところである。詳細は追って発表の予定だ。



gerotranscendence

 年末にテレビを見ていたら加山雄三氏がコンサート活動をやめるそうな。豪華客船でのコンサートが最後になるとのこと(その後紅白に出てそれがほんとの最後になった)。その際彼の口からは「感謝」「感謝」と何度もいい手を合わせる姿が印象に残った。

 それを見てふと思い出したのが戸叶医科大学の過去問題(2016年)に出てくるgerotranscendenceという単語訳注が出ていて「老年的超越」と訳すようだ。gero は老年transcendence超越、優越の意味なので老年的超越と訳すのは納得できる。少し訳してみる。

 老化―誰もそれを避けることができない。100歳を越える年齢の老人たちに対する最近の調査によって、85歳を越える老人たちは、体の機能が衰えて社会的つながりも希薄になるにもかかわらず、老化を受け入れ自分たちの内的な満足を実現することで、、幸福感を増すことができると分かった。「老年的超越」と呼ばれるこの取り組みはますます注目を集めつつある。

 「私は自然に生きたい。自然こそがあるべき道だ。私は何度も何度も、ものを覚えては忘れたものだが、今はさらにもっと物事を忘れやすくなったように思える。私は年を取りたくないが、それは全く自然の一部なのだ」と当時世界最高齢だったAさんの言葉である。

 また慶応のある教授は100歳を越える老人たち800人以上に対する調査を行って言った。「調査対象者の多くは感謝の気持ちを失わず、いつも前向きで、老化の過程を自然なものととして受け入れている。Aさんはそうした考えの典型だった」

 この現象―そこでは老人たちは全くの合理的、自己中心的な観点から解放され、自然とつながっていると感じ、ろうかをうけいれるようになるーはスウェーデンの社会学者によって、「老年的超越」と名付けられた。それは高齢者の幸福感につながるものだと慶応の教授は言った。

 さて加山雄三氏は85歳であるとのことだ、「老年的超越」の年齢に入っている。自分にはその年齢は先だがgerotranscendanceという単語が「ターゲット」「シス単」(受験生必携の単語帳)に現れるのもそう遠いことではない気がすると思いながらて加山氏の映像を見た。

あけましておめでとうございます

 今年の年賀状をそのまま載せます

年あけましておめでとうございます。 今年は松の内に賀状をしたためている。これは本当に久しぶりのことでいつ以来か思い出せないほどだ★去年の報告を。自転車は8500㌔20年続けてきた1万㌔をとうとうクリアーできなかった。猛暑、雨、旅行そして衰えなどが重なって距離を稼げなかった。無念。来年こそ。だが明るい話題もある。10月に大学の同級生3人で富山湾岸自転車道を走ってきた。落雷に遭遇したりで天気には恵まれなかったが、三者三様の個性で気ままに走れた。今後の自信にもつながった★妻の着物三昧も熱を帯びてきた。500円の古着を大胆リフォーム。なかなか男には発想できない柔軟さだ。京都にもそれを着て行った。イスラエル人のヨラムさん経営の日本酒バーで久しぶりに彼にお会いした★去年の賀状に「なぜ勉強するのか」という保護者からの質問に「一年考えてみる」と記した。池上彰、弘中平助氏などのそれらしき本を購入してみたが気づかされたのは「自分で考えることの大切さ」だった★一年越しの解答。今多くの大人はこの手の質問に答えて「自分のためだ」と答える。「お国のため」「一家一族」のためでなくなったのはよいが,子供は「自分のためでならやんない。めんどいし」と考えてしまう。が、今の若者はボランティア活動になると力を発揮する。ここにヒントがある★「勉強は自分のためではなく人のためにするのだ」我々は何かを「受け継ぎ」そしてそれを次の誰かに「手渡す」ことを営々と行ってきたのではないか?過去の人をリスペクトし未来の人にイクスペクトを寄せる。自分は何を「受け継ぎ」それをどう「手渡す」か?我々教える側はそのお手伝いということだ。さらに考えたい。207-0002東京都東大和市湖畔2‐325‐22 佐々木隆            


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