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佐々木塾ブログ : 新着情報: 2023年5月

論理エンジンって?(英語編)その1

 論理エンジン国語は前回のブログで述べたので今回は英語について述べたい。出口汪氏の論理エンジンを使って国語を教えるようになって今年で20年になる。同時に英語も教えているのでこれも20年だ。論理エンジンの国語の初めの部分に主語、術後、目的語、言葉のつながりなど一文を徹底的にかみ砕き一文の構造をつかもうとする項目が続く。実は自分も英文でこれに似たことをやっていたので根底の考え方は同じだと思い論理エンジン英語と命名した。これが商標権とかにひっかるかどうかはわからないがもう20年も使っているし幸いメジャーにもならなかったので何のお咎めもなくここまできている。

 では論理エンジン英語の2本の柱を説明する。一つはかっこ付けである。句、節を見つけたら大、中、小、微かっこをつけていく。これは今では同じことをやっている人をたまに見かけるが佐々木塾が最初であったと信じている。さらに手が込んでいるのはかっこには色を付けることだ、齋藤孝さんの「3色ボールペンで読む 日本語」という本があったがそれよりもずっと早く3色ボールペンを使っていた。齋藤さんの「大事」に赤、「まあ大事」に青、「おもしろい」に緑とは違い、こちらの3色は「名詞句・節」に黒、「形容詞句・節」に赤、「副詞句・節」に青色でかっこを付けるというものだ。

 黒は名詞なので主語、目的語、補語、前置詞の目的語、同格などになる。赤は形容詞なので名詞を修飾する。前から修飾するものと後ろから修飾するものとがあるがこの後ろからのものに赤かっこを付けるのだ。それと連語で補語になるっている連語にも赤を使う。青は副詞なので名詞以外、つまり動詞、形容詞、副詞そして文全体を修飾する。赤のように名詞の直後につけるのと違い、青は被修飾語の前後どちらにでもつく。以上がかっこ付けの要領となる。

 もう一つは5文型だ。生徒などに聞くと学校での教え方は至極あっさりしたものらしい。しかし佐々木塾は違う。徹底的に5文型をやる1000文以上の例文でこれでもかという具合に鍛える。5文型を知らずしてどうやって精読するのか佐々木には謎だ。スラッシュリーディングとかパラグラフリーディングは速く読むのには確かに効果的だが5文型をしっかりわかってから身につければその効果は何倍にも膨らむと考える。佐々木塾英語指導法である。ここまで書いてきてハタと気づいた。論理エンジンと名付けた意味が分からないと言われそうである。その説明をしていきたい。
 
 
 

佐々木塾の20年

 佐々木塾も開塾して20年(正確には19年と3か月)になろうとしています。大して宣伝はしていないけれど、何とかここまでやってこれたのは佐々木塾を信じて通ってきてくれた生徒さん及びその保護者のおかげです。いくら感謝しても感謝しきれな気持ちです。よくレストランなどで予約客が引きも切らず殺到する店があると聞きます。小さいながら抜群の味、接客、雰囲気で高い満足度をお客さんに提供している店。佐々木塾もそんな塾を目指したいというのが塾を始めたきっかけでした。塾の場合ははお客さんに満足度を与えるとは、「成績を上げる」「志望校に合格する」ことだろうと思います。が、それ以上に「佐々木塾に通えて本当によかった」と卒業していく生徒さんに言ってもらえること。これが塾をやっていて最もうれしい言葉です。以前他のところにも書いたことですが、「自分から幸せをつかみに行くのではなく幸せのお手伝いをしてそのお裾分けをいただく」この気持ちを忘れずに20年の節目を迎えます。

 20年を振り返って少し自慢させてください。一つは通ってくれている生徒さんの通塾地区が多岐にわたっていることです。国立、国分寺はもちろんですが、府中、立川、小平、武蔵小金井、杉並区、中野区、練馬区、日野、八王子、福生、瑞穂町、川崎、相模原、上野原、などから通ってもらっています。このこじんまりした個人塾の割には広範囲から通ってもらっているなあちうのが正直な感想です。自慢ではありませんが佐々木塾の専門性をご理解いただいているためと勝手に解釈しています。

 もう一つは兄弟率の高さです。先に豈(姉)が入塾し1,2年遅れて弟(妹)が追いかけるように入ってくれる。おそらく兄弟率は
50%を超えていると思います。通っている時期が被らないならもっと高いかもしれません。これも佐々木塾の質を認めてもらえている証拠だと思っています。
 
 さらに特筆すべきは一人の生徒の通塾の長さです。これまで小学4年生の時に入塾してくれてその後大学受験まで9年間教えた生徒です。大学入学後も時々元気な姿を見せてくれます。卒塾性が来てくれるのは塾をやるものにとって至福の時です。一人忘れていました。最長者は小学1年生の時に入ってこれまた大学まで教えた生徒がいます。彼は12年間の在籍です。しかも今佐々木塾の講師をやってもらっています。彼との付き合いは15年になります。おそらくこれほど長く一塾に通う生徒はいないのではと推察します。これは佐々木塾が国語、算数のみならず、英語、古文、漢文、数学、理社も教えていることが要因だと思われます。高校生の数学は自分には無理ですが佐々木塾卒業生が講師として来てくれて乗り切っています。ほかの塾では考えられないような特徴を持つ佐々木塾。これからも「生徒さんの幸せに寄り添ってその幸せのお裾分けをいただき生きる励みにしたいと思っています。今後ともよろしくお願いします。


 

大学入試問題国公立VS私立

 大学の過去問対策をしているのででたくさんの過去問に触れることになる。今年はちょっと早いが過去問対策を始める人も出てきた。そこで感想を一言述べておきたい。私の評価のポイントは受験問題といえども読んで「なるほど」とか、知らなかったことがそれを読んだことで「知識として蓄えられる」とか、小説ならちょっと感動するような話を選んでいるかだ。よく考えて出題していると思う文章を少し上げてみると、筑波大学2018年これは翻訳された本はないと思うので、拙いが佐々木訳でお伝えしたい。


「ある人が自分の時間をあなたの面倒を見るために使ったとすれば、その人が自分のためまたは他の誰かのためにできなかったことが生まれてしまう。あなたの頼み事は些細なことだと考えて自分をだますことは簡単だ。しかし忙しい人にとっては小さな頼み事など存在しない。自分のしていたことを中断して、あなたの頼みごとに専念して、それに応じるために時間をとらなけrばならないのだ。この行為に対しあなたその人感謝の意を込めたお礼状を出すべきだ。しかし実際はお礼状を出す人はひどく少ない。お礼状を出せば大勢の中であなたはきっと目立つだろう。」


 また法政大の経済学部2016年「練習か遺伝子か」バイオリンをマスターするには1万時間の練習を要するとされるが、果たしてこれは本当か。音楽にふさわしい遺伝子を欠いていれば2万時間の練習も無意味だとする学者もいる。実は練習と音楽技能にはあまり関連性が見られないことを双子の実験を通して証明して見せたのである。筑波大や法政大のように良質な文章を選びそこから問題が作られるのであれば受験生側も
  

 一方どうでもいいような文章を選んでいる大学も多い。代表的なところで言うと上智大学の総合人間学科2017年の2番「家が物語ること」この文章は場所がでアメリカの話なのかヨーロッパの話なのか分からない上に時代も現代なのか中世なのか絞り切れない散漫さだ。また早稲田の商学部2016年の2番「エスカレーターの正しい乗り方とは」エスカレーターは右の立つべきか左なのか。歩くべきなのか立ったままでいるべきなのか、イギリスは右側に立つことを推しすすめた最初の国だなどとどうでもいい文書に付き合わされつ受験生の身にもなってほしい。蘊蓄、小ネタ、トリビア的話などなにも受験会場で読ませなくともいいのではという気になってしまう。


 片手間なマニアックな文章を選んでる先生は猛省してほしい。1年かけて受験生は準備をしているのだからそれに見合う問題を吟味するのが教師の務めだと思う。いろいろな大学の過去問を解いているが読後の感想でいい文だった思える文章を使っている大学は圧倒的に国公立が多い。総じて私立はつまらない問題が多い。文法とか熟語の問題にしても辞書を引いても出てないような問題はいったい何のためのテストなのかという疑問抱かざるをえない。問題作成者は死に物狂いで勉強している受験生に対峙した問題を作ってほしい。






 

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