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佐々木塾ブログ : 新着情報 5ページ目

英文を正しく読む

次の英文を見ていただきたい。
Inventors and engineers also work [like detecives <searching for clues>] [to solve the mysteries <hidden in nature and universe>]

本題に入る前に少々説明を。 佐々木塾では [大かっこ] ・<中かっこ>・ (小かっこ)・{微かっこ}というかっこを使って英文を読む。大かっこは主文の一部また主文を修飾、中かっこは大かっこ中の文の一部または、大かっこ内の文を修飾という具合に使っていく。さらにかっこには色を付ける、黒は名詞節又は名詞句、赤は形容詞節または形容詞句、青は副詞節または副詞句を表す。

さて上記本文は inventors and engineersがSで、workがVの1文型の文章でwork に二つの副詞句が修飾している文である。私はこれを生徒と一緒に訳す際 「to solve はwork でもclues でもどっちに修飾してもいいね。」と教えてしまった。つまりworkに修飾させるときはcluesに修飾させるときは形容詞句ととらえられる。

例えば以下の文を見ていただきたい。
He went to the park to play tennis . このときto play tennisはwentを修飾する副詞句と考えるのが普通だが、parkを修飾する形容詞句と考えてもおかしくはない。私は冒頭の英文も同じように考えてしまったわけだ。しかしto solve をclues に修飾させるのと、workに修飾させるのは大違いだ。「発明家と技術者もまた自然と宇宙に隠された謎を解くために、手掛かりを追い求める刑事のように働く。」が正しい訳になる。to solveをcluesに修飾させると、「発明家と技術者もまた、自然と宇宙に隠された謎を解くための手がかりを追い求める刑事のように働く。」となってしまい、刑事も自然や宇宙を解明しようとしているいうことになってしまう。

普通に考えれば、刑事が探しているのは事件の手がかりであって、けして宇宙や自然の謎でないことは明らかである。この誤訳を中3の生徒が指摘してきたのだ。自分の誤訳を恥じるとともに、この中3生の慧眼を嬉しく思った。この生徒は本当の意味で佐々木塾のかっこ付けを理解してくれているのだと。「しっかりせねば」と、思う一方後継者が続いてくれていることが力強かった。

寒中見舞い申し上げます

今年の寒中見舞いをそのまま載せます。実は冬期講習期間で年賀状を書く時間が取れず例年松の内を過ぎてからの賀状となってしまっている。今年の文は以下の通りです。

今年も例年通り松の内を過ぎてからの書状となってしまい心苦しいがご容赦のほどを。ただ欠礼の方にも送れるというメリットも(勝手な屁理屈だけどね★去年の報告を。自転車1万㌔クリアー。ここ20年で最も遅い12月28日に達成。6月までは順調で11月中の達成かと思っていたけど8月以降はワクチン接種、雨、旅行などが重ねって距離を稼げなかった★ペダル回してないと倒れてしまう(自転車も自分も)のではという強迫観念にに囚われていいる。一方、歩きは一日5000歩の目標に届かず年150万歩に終わった。大谷も頑張っているのだから自分にもできるはず、今年はリアル二刀流に再挑戦の年にするつもり(なんのこっちゃ)★塾は去年から土日もやることに。神奈川、山梨からも通ってくれるようになったが、日曜日の行事に参加できないというデメリットも。今年はどうしよう?思案中★妻の仕事も戻ってきた。一昨年に比べると感覚的に約2倍のフライトはあったように思う。ただ年末からの第6波今年も不透明感が続きそうだ★さて、去年中学生の保護者の方から「先生はなぜ勉強しなければならないとお考えですか?」というド直球な質問を受けた。「いい学校に行けるから」「いい仕事につけるから」「選択肢が増えるから」「人類が数千年かけて積み上げた知恵を学べるから」「生きることは学ぶことだから」「失敗や間違いから学びは生まれるもの」色々なことが言えるが中学生を一発で仕留めるような回答が出てこない。この答えを今年一年かけて考えるつもりだ。来年の賀状で発表したい。誰かお知恵を!

小論文実況中継(6)

 (5)の課題文に対しS君の書いたものである。誤字部分もそのまま載せてある
 
 自然を観念で考えるのではなく、体験を通して理解することで、虫だけでなく樹木にも存在理由があるということを筆者は言っている。
 私は、春に花のミツを集めに来たハチが増えて、さされてしまうのではないかという不安があった.。そのためハチの存在理由がわからなくなってしまった。しかし、あるテレビの番組でハチの生態について話していた。ハチは、近づくと毒ばりでさされるという考えが世界中に広まっている。しかしそれは巣を守るための防えい体勢であり、主な活動や自然で行っていることはほかにあるということを学んだ。例えば、ハチは花のミツを巣に運ぶことが主な活動だが、その際に、ハチの体に花粉がつく。その花粉が体から取れ他の花に移に受粉するなどといった役割を自然界で果たしている。
 このことから私は、ハチは害虫ではなく、自然界で果たしている役割があることが分かった。人間はイメージだけでは、生物を本当に知ったと言えなく、体験を通すことで本当に知ったと言えるのではないかと思う。

講評   驚きました。すごく上達しています。特に一段落の意見のまとめ方と最後の結論部分の書き方、また、ハチが受粉にかかわっている具体例など、かなりの得点が見込めます。しかしその一方で、惜しいのが真ん中の文章の日本語です。内容はこれ以上にないほどよくできているので気にする必要はありません。しかし、細かい日本語の語彙や文法などで減点されないようにしたいものです。
 実際の本番でこうした間違いを減らしていくためには、自分の書いた文章を何度も読み直すことです。そのために読み直せるだけの時間を確保しましょう。この問題は45分で読み書かなければいかないので、かなり時間が少ないです。そのため1問1問に丁寧に時間をかけているわけにはいきません。しかし、そうした状況でもミスを減らし、より高得点狙いに行くためにはメモを取ることが重要なのです。どんなメモか。それは、筆者の意見を短く並べて整理することです。「自然を観念で考える<自然を具体的に感じる」
「自然に無理解」 「不快害虫」 「虫や樹木の存在理由」本番の試験でこのようなメモを取って、あとは接続詞でつなげるだけという準備をしましょう。こうして頭の中で文章を組み立てながら、実際に書いてみることで、相当の時間短縮につながります。このような訓練は今の時期からもっとしていきましょう。

 では、具体的な文章の改善のアドバイスをしていきます。
私は、春に花のミツを集めに来たハチが増えると刺されてしまうのではないかと不安になる。そのためハチの存在理由がわからなくなってしまった。しかし。あるテレビ番組でハチの生態について話しているのを観た。そこでは、ハチは近づく人間を針で刺すという誤解が広まっているが、それじゃ巣を守るための防衛本能である。これは自然界では当然のことである。また、ハチは花のミツ巣に運ぶことが主な活動だが、その際にハチの体に花粉がつく。その花粉が体、他の花につくと受粉する。このように自然界で重要な役割を果たしている。     


小論文実況中継(5)

 小論文をどうやって添削しているかをもっと知りたいという要望をいただいたので、課題文と問題、そしてS君の書いてくれたもののそして講評の順で載せていきたいと思う。先ずは立川国際の平成29年の問題を読んでいただきたい。小論文実況中継(6)でS君書いてくれたもの及びその講評。添削を載せていく。

※画像をクリックすると拡大表示できます。







佐々木塾の20年

 佐々木塾も開塾して20年(正確には19年と3か月)になろうとしています。大して宣伝はしていないけれど、何とかここまでやってこれたのは佐々木塾を信じて通ってきてくれた生徒さん及びその保護者のおかげです。いくら感謝しても感謝しきれな気持ちです。よくレストランなどで予約客が引きも切らず殺到する店があると聞きます。小さいながら抜群の味、接客、雰囲気で高い満足度をお客さんに提供している店。佐々木塾もそんな塾を目指したいというのが塾を始めたきっかけでした。塾の場合ははお客さんに満足度を与えるとは、「成績を上げる」「志望校に合格する」ことだろうと思います。が、それ以上に「佐々木塾に通えて本当によかった」と卒業していく生徒さんに言ってもらえること。これが塾をやっていて最もうれしい言葉です。以前他のところにも書いたことですが、「自分から幸せをつかみに行くのではなく幸せのお手伝いをしてそのお裾分けをいただく」この気持ちを忘れずに20年の節目を迎えます。

 20年を振り返って少し自慢させてください。一つは通ってくれている生徒さんの通塾地区が多岐にわたっていることです。国立、国分寺はもちろんですが、府中、立川、小平、武蔵小金井、杉並区、中野区、練馬区、日野、八王子、福生、瑞穂町、川崎、相模原、上野原、などから通ってもらっています。このこじんまりした個人塾の割には広範囲から通ってもらっているなあちうのが正直な感想です。自慢ではありませんが佐々木塾の専門性をご理解いただいているためと勝手に解釈しています。

 もう一つは兄弟率の高さです。先に豈(姉)が入塾し1,2年遅れて弟(妹)が追いかけるように入ってくれる。おそらく兄弟率は
50%を超えていると思います。通っている時期が被らないならもっと高いかもしれません。これも佐々木塾の質を認めてもらえている証拠だと思っています。
 
 さらに特筆すべきは一人の生徒の通塾の長さです。これまで小学4年生の時に入塾してくれてその後大学受験まで9年間教えた生徒です。大学入学後も時々元気な姿を見せてくれます。卒塾性が来てくれるのは塾をやるものにとって至福の時です。一人忘れていました。最長者は小学1年生の時に入ってこれまた大学まで教えた生徒がいます。彼は12年間の在籍です。しかも今佐々木塾の講師をやってもらっています。彼との付き合いは15年になります。おそらくこれほど長く一塾に通う生徒はいないのではと推察します。これは佐々木塾が国語、算数のみならず、英語、古文、漢文、数学、理社も教えていることが要因だと思われます。高校生の数学は自分には無理ですが佐々木塾卒業生が講師として来てくれて乗り切っています。ほかの塾では考えられないような特徴を持つ佐々木塾。これからも「生徒さんの幸せに寄り添ってその幸せのお裾分けをいただき生きる励みにしたいと思っています。今後ともよろしくお願いします。

 

小論文実況中継(4)

 この小論文実況中継が中途半端で気になっていた。確か(3)は6月だったのでそれから4か月ほどが過ぎている。S君との対話的添削はこの間ずっと続いているがブログには反映されていない。この4か月を追うのは少々しんどいので、最近のS君の提出してもらったものをべたに掲載したい。先に課題文をあげる。立川国際令和3年帰国枠問題からである。

 いま私たちは様々な場面で自動翻訳機を活用できます。例えば、海外旅行で道をたずねるときや、料理を注文するときなどです。そのため、外国語をよく知らなくても、その言語を話す相手とやりとりをするときに昔ほど困らなくなりました。このような状況の中で、外国語を学ぶことの意義は何だと思いますか。あなたの経験をもとに自分自身の考えを述べなさい。
 本校は、国際社会に参加できる生徒の育成を目標としています。先ほど書いた内容をふまえた上で、本校の生活のなかで、あなたはこれからどのようなことに取り組みますか。また、それを将来どう生かしていきたいですか。あなたの考えを400字以上で、解答らんにおさまるように書いてください。

 私は、自動翻訳機を使うようになっても外国を学ぶことは意義があると思う。自動翻訳機の言葉では、感情のすべてを表すことができないからだ。
 私は父の仕事の都合で香港に家族と住んでいた。もちろん最初はこの句の言語を話せなかった。そのため、いつも現地の人や外国の人と会話をするときは翻訳機を使っていた。しかしある時にタクシードライバーが道を間違えたことがあった。母がそのことをドライバーに伝えるといやな態度を取ってきた。私は怒りたくなった。だが、翻訳機ではそのような感情表現ができないため、最終的に、何も言えずにタクシーを目的地で降りた。
 このようなことから自分のしっかりした本質を伝えるためには言語を学ばなければいけないと思う。さらに言語を学ぶことで相手に自分の人間性を伝えられる。また、本校では人とのコミュニケーションに言語だけでなく感情、そして性格などを表情いろいろな言葉を使い互いに学び合いたい。私は将来外国での暮らしを夢見ている。翻訳機では怒りの感情を伝えるのは難しい。自分の気持ちを相手にちゃんと伝えるためには言葉だけでなく、表情や身振りその場のふんいきなどが必要だ。本校でさらに自分の言語能力を高めたい。

 以上がS君が最近お課題提出してくれた小論文だ。この連載の(1)〖2)で見せていた稚拙さが消えて大人の文に近づいていることが読み取れると思う。佐々木塾の添削指導は微に入り細に入り懇切丁寧に行っている。他塾の指導法とは違っていると自負している。一年間こちらの添削分と自分の小論文をきちんと整理してもらえれば自分の成長の推移が確認でき一生の宝物になることを保証する。

嬉しい知らせが飛び込んできました

 ブログが一向に進まずスランプ状態ですが、こんな知らせなら書かずにいられません。Oさんが早稲田大学文化構想学に指定校推薦で合格しました。彼女は中3の時に佐々木塾に入ってくれました。部活は中学の時はバレーボール部、高校からはダンス部だったと思います。リーダー的性格なのでどちらも部長を務めていたと思います。文化祭などは大活躍で常に目立った存在だったんだろうなと想像してます。
 
佐々木塾では英語を教えました。中3でしたが高校の教材に変えかっこ付けや文型を教えました。たぶん歴代佐々木塾生で一番飲み込みがよく将来は一橋へ行って欲しいと秘かに思っていたものです。その今日まで順調に力をつけ、てっきり一般受験するものとばかり思っていたら、「昨日推薦で早稲田決まりました」と報告されてびっくり、2年続けて推薦で文化構想ということになりました。(去年はO君が合格しました)
 
 Oさんおめでとう。ただこれがゴールではないので間違わないように。これがスタート。でも恵まれたスターであることは確かだね。この先2,3月まで受験に悪戦苦闘している同輩をしり目に優雅な生活を送れることになった。ぜひ古事記を無駄にしないで過ごして欲しい。これが佐々木塾からのはなむけの言葉です。次のステージでの報告も待っています。

最後に、英検準1級のWritingの彼女の答案があまりに素晴らしいので掲載しておきます。スペル違い以外は原文のままです。
TOPIC Agree or disagree:High school education in Japan needs to be improved.   
POINTS・Curriculm  ・Globalization  ・Pressure on students  ・Quality of teaching

 I agree with the idea. I have two reasons for this. First,high school education in Japan should be adapted to current globalization. The idea I want tosuggest is to improve quality of English lessons. Now, in my school,I only study English grammar and there aren't any lesson to decelop speaking skill os English. I think many igh schoos are similar to my scchool in Englsh lessons.  High school students won't be able to master English which is useful in globalized world unless we change the current lesson to more practical one.
 Second, high school should eliminate prresure on students in their studies.  Most of the high school studentd tend to feel nervous about their futures so schools need to encourage their students to study freely and actively without concerning about study for the entrance exam of the university. Therefore, students will study on based to their own will to study and their grade will raised.
 Thus, I think high school education should be changed for their students to play an important role in the world.
 


久しぶりのブログです

 前回ハーフタイムデー(6月30日)にブログを書いて以来今日まで、ブログ書けませんでした。今年の夏も厚く朝早くから夜までの夏期講習は体力ばかりか考える力も奪うようでブログのことを思い出すことさえありませんでした。9月に入り気候的にも体力的にも余裕も出てきたのでやっとブログにも向きあえそうです。

 そんな中今年の第一号の合格が届きました。いつも思うことですあが推薦入試は決まるのが早い。一般受験の人は来年2月遅いと3月まで受験と向き合わねばならない。推薦で合格できたのは素晴らしいことだが何か目標を決めて勉強の癖は残して欲しいものだと思います。第一号の大学は成蹊大学法学部でした。高校生活のことを聞くとサッカー部の主将、クラス委員、1年の時は交換留学生として海外に(どこへ行ったかは忘れました)と絵にかいたような優等生ぶりです。本人的には成蹊は第二希望らしくは本命は学校一の秀才に奪われたとのことでした。

 彼は高2の春に佐々木塾には行ってきました。初めから一般受験ではなく推薦で大学に入りたいと言っていたのでここでの勉強もそれに即したことをやってきました。つまり英語、国語の中間期末対策、および英検対策です。学校の内申は聞くと4.2以上あって英検も無事2級合格でき推薦準備は万端でした。前述のように第一希望はダメで成蹊に落ち着いたのですが、学校の推薦の奪い合いは熾烈で本当のことを言う人もいれば嘘しか言わない人もいて腹の探り合い、人間関係、友達関係がズタズタになるとも話してくれました。何はともあれ合格おめでとう。今後の活躍期待しています。

 



上半期報告

 6月30日は、ハーフタイムデーと呼ばれているそうです。意味は名の通り「一年も残すところあと半分となる日」です。上半期を総括するとわが自転車距離は今日まで5500キロ(年間11000㌔ペースです.歩きの方は59万歩(年間120万歩ペースです)。

 姉の次女の長女のことです。ややこしいですが自分は大叔父で彼女は又姪というらしい。初めて知りました。又姪は札幌南という北海道で一番の進学校に通っていました。獣医になりたいということは前々から聞いていました。国大の獣医学部にでも行くんだと思っていたところ、成績が伸び悩んでいて北大は無理見たいということを去年の夏姉から聞きました。せめて帯広畜産大に入って欲しいけど・・・調べてみると帯広畜産大、地方の国立医学と同等もしくはそれ以上なんですね。東大の文系より難しいかもしれない超難関校なんです。旭川の旭山動物園で働きたいというのがかねてからの又姪の願い。そのお手伝いをしてやろうとオンラインでの英語授業を提案しました。約6か月ほどでしたが指導しました。コロナ前には考えたこともなかったオンライン授業ですが、佐々木塾でも緊急事態宣言中オンライン授業をやってきたので割とスムーズでした。対面と遜色なくやれたのではないかという感想です。この指導が功を奏したかはわかりませんが、今春見事に帯広畜産大獣医学部合格しました。6年後旭山動物園は言ってくれるかな?

 先日生徒の家に添削プリントを届けに行った際、そのマンションが改修工事中で入り口が分らずウロウロしていたら、ちょうど帰ってきた親子連れに集合ポストの場所を尋ねると「ウーバーイーツ」ですかと質問されました。「そうかそんなふうに見られるんだ」と改めてわが身を点検すると自転車、ヘルメット、大きめのリュックまさにウーバーイーツそのものであることに気づかされました。そういえば国立駅前のマクドナルドに前に自転車を止めて西友に買い物行っても以前なら貼られていた駐輪禁止のステッカーも最近は全く貼られない。これどうやらウーバー効果らしい。マクドナルドの前はウーバーの自転車だらけわが自転車もその中に埋没しているんだと納得。納得いかないのはウーバーの人たちは10キロ走れば10キロ分の20キロ走れば20キロ分の収入が得られるのに我が身には20キロ走ろうが30キロ走ろうがなんの実入りもない。「こいつら走れば走るほど金になるのに何でこっちは金が入ってこないんだ?」ウーバーの人たちに会うたびこんな思いを抱いてしまいます。カフカも同乗してくれだろうこの不条理を噛み締めながら今日もお金ではなく距離を稼ぐ自分がいます。

勉強するのは何故?

先日保護者の方と面談していたら、「先生は勉強は何故やらなければいけないとお考えですか?」というド直球な質問を受けた・この手の質問は初めてだったのでしどろもどろな返事しかできなかった。ここでは勉強するのは何故かかということを考えていきたい。この質問に対する考えられる答えを書いてみる。「良い学校に行けばいい友達と巡り合えるから」「いい仕事につけるから」「選択肢が広がるから」功利的なところではこんな答えが考えられる。倫理的解答なら「人類が数千年かけて積み上げた知恵を学べるから」「将来人類の役に立つことを行うため」哲学的解答なら「失敗や間違いから学びは生まれるもの」「生きることは学ぶことなのだ」というようなことも言えるかもしれない。

 そんなことを考えていたとき二つの刺激的な文章に出くわした。一つは朝日新聞で教育評論家おおたとしまさ氏は「いい学校に行くと選択肢が多くの大人が言うが、いい学校に入ったとことでかえって選択肢を狭めてしまうということを指摘している。せっかく〇〇中学に入ったんだから最低××大学くらいいかないとか、××大学を出たんだから有名企業に入らないともったいないというような損得勘定に自縄自縛してしまいかねない」ということを指摘しておられる。同時に「自分の選択肢未満の選択肢を選んだ人たちを、全くの無意識で「自分未満」だと見下してしまう」危険性も述べておられた。そして最後に大人にこそ「選択肢」の本当の意味を考えてほしいと結んでいる。

 もう一つは内田樹氏の「日本辺境論」だ。「今の子供たちは『値札の貼られているものだけを注視し、値札が貼られていないものは無視する』ように教えられています。その上で自分の『貨幣』で帰る最も『値の高いもの』を探し出すように命じられている。」しかしこのような教育は、資源に乏しい日本は日本人の開放性をもって外来の知見を受け入れるという特質をつぶしていると言います。損得を考えた学びは狭隘で資源に乏しいこの極東の島国が大国強国に伍して生き延びるためには、日本本来の学ぶ力を取り戻さないと日本人には未来がないと述べます。この二人の意見をたたき台にして「なぜ勉強するのか?」への考察をしていきたい。

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