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書くということ(1)

 昔、私の小学生時代(何十年も前のことである)教科書の丸写しがよく宿題に出されものです。先生がおっしゃるには「今、自分で書ける最も美しい文字で書きなさい」「原稿用紙半分くらいでいいけれど、毎日続けなさい」というものでした。この勉強法は塾も通信添削もいらない自分一人でできる最も安上がりな勉強法です。段落、会話文の書き方、漢字の活用、送り仮名のつけ方、句読点のつけ方、その子なりの美しい文字、書くことについてのすべてを学べる勉強法です。

 最近は先生がパソコンで印刷すれば済むことなので親への連絡などをノートに書かせることもなくなりつつあります。ともかく書かせることがひどく少なくなっています。当然子供たちが文章を書く力も弱まってします。その分はパソコンに頼れよということなのでしょうか?書くことは習ったことをしっかり頭脳に叩き込むためには省けないことだと考えます。書くことを毎日やっている子で落ちこぼれになっている子はめったにいません。書くことは獲得した学力を定着させる主要な手段であり学力の低下を食い止めるものだからです。

 学力を伸ばすための秘訣はただ一つ。ピアノであれ、サッカーであれ上達するために最も大事なことは、毎日短時間の集中的な練習を相当長期にわたって継続していくことです。学力を伸ばすのも全く同じことです。頭の良しあしとか遺伝で学力の優劣が決まるのではありません。(とんでもない秀才がいることは確かです。でもそんな人は千人に一人くらいです)楽器や運動と同じように、毎日コツコツと勉強を積み上げていくことによって高い学力が獲得できます。そしてある日、突如としてひらめきのある発想や、問題の鮮やかな解決法が身につき自分でもワクワクするほどの進歩を経験するのだと思います。

 この経験を誰かに伝えたいものだと考えていました。ハタと思い浮かんだのがM君です。M君はノートに字を書いても、罫線を無視してしまうし、原稿用紙に書いても枠をはみ出したり、無視してよく言えば自由奔放に、悪く言えば野放図な放任状態のような字を書いていました。これは算数にも影響が出て小数点の掛け算も小数点を打つ場所を間違えるは、自分の書いた数字を自分で読み違えてしまうという弊害が出ていました。今年3月ころM君のお母様と面談をして「書写」を提案しました。その後お母さまからその進捗具合についてメールを何回かいただいたので引用しようと思います。(続く)

 

 

    




 

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