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佐々木塾ブログ 10ページ目

英文を正しく読む

次の英文を見ていただきたい。
Inventors and engineers also work  [like detecives <searching for clues>] [ to solve the mysteries <hidden in nature and universe>]

本題に入る前に少々説明を。
佐々木塾では [大かっこ]  ・<中かっこ>・ (小かっこ)・{微かっこ}というかっこを使って英文を読む。大かっこは主文の一部また主文を修飾、中かっこは大かっこ中の文の一部または、大かっこ内の文を修飾という具合に使っていく。さらにかっこには色を付ける、黒は名詞節又は名詞句、赤は形容詞節または形容詞句、青は副詞節または副詞句を表す。

さて上記本文は inventors and engineersがSで、workがVの1文型の文章でwork に二つの副詞句が修飾している文である。私はこれを生徒と一緒に訳す際 「to solve はwork でもclues でもどっちに修飾してもいいね。」と教えてしまった。つまりworkに修飾させるときはcluesに修飾させるときは形容詞句ととらえられる。

例えば以下の文を見ていただきたい。
 He went to the park to play tennis .   このときto play tennisはwentを修飾する副詞句と考えるのが普通だが、parkを修飾する形容詞句と考えてもおかしくはない。私は冒頭の英文も同じように考えてしまったわけだ。しかしto solve をclues に修飾させるのと、workに修飾させるのは大違いだ。「発明家と技術者もまた自然と宇宙に隠された謎を解くために、手掛かりを追い求める刑事のように働く。」が正しい訳になる。to solveをcluesに修飾させると、「発明家と技術者もまた、自然と宇宙に隠された謎を解くための手がかりを追い求める刑事のように働く。」となってしまい、刑事も自然や宇宙を解明しようとしているいうことになってしまう。

普通に考えれば、刑事が探しているのは事件の手がかりであって、けして宇宙や自然の謎でないことは明らかである。この誤訳を中3の生徒が指摘してきたのだ。自分の誤訳を恥じるとともに、この中3生の慧眼を嬉しく思った。この生徒は本当の意味で佐々木塾のかっこ付けを理解してくれているのだと。「しっかりせねば」と、思う一方後継者が続いてくれていることが力強かった。


2019年受験結果報告

今年の受験もほぼ終わり結果も出そろった。今年佐々木塾は中学受験、高校受験が少なく、大学受験が大半を占めた。付属校からの内部進学もあったがほとんど一般受験での成績である。わずか8名(うち2人は内部進学)の精鋭で早稲田、上智、明治、東京海洋大、をはじめ20数校の大学に合格した。これは快挙である。もちろん佐々木塾が貢献できたのは英語と国語だけで残りの教科は本人たちの努力の成果のだがやはり佐々木塾在籍者がこれだけの成績を残してくれたことは喜ばしい限りである。

しかし受験につきものの悲劇は今年も起こった。一名が本人の実力とはかけ離れたところにしか合格できなかったのである。センター試験前もコンスタントに過去問、模試などで170前後をキープしていた。国語に少々難はあるものの得意の社会でそれはカバーできるはずなので今年はMARCHあわよくば早稲田も狙えるところまで実力がついてきていた。ほかの生徒たちもそうだが秘かに今年の爆発を期待していたものだ。それがセンターで120くらい、国語も沈んだという。センターでMARCH豪華の目論見は外れ、その後の一般受験で実力以下もことごとく落とすという結果になってしまった。

彼とのメールのやり取りを少し引用する。「T大を除いてすべて不合格でした」の彼からのメールの返信。

連絡ありがとう。今年の受験は厳しかったですね。T大に行くことについて君はどうお考えですか?一般的なT大の評価はそんなに高くはないですが、去年の自分を採点してみて合格点をやれるならT大に行くのは悪いことではないと思います。なぜなら結果うんぬんよりも自分は全力を尽くしたという達成感があっての結果がT大なのだから潔く結果を認められるのではないかと思います。

しかし逆なら多分納得いかない日々が続くと思います。だからどうしろと言っても選択肢は限られますが、T大に行きながらもう一度受験してみるのもありかなと思います。または資格を取るというのももう一つの手段かなと思います。考えてみてください。

「禍福は糾える縄の如し」「人間万事塞翁が馬」の例えではないですが人生本当にどうなるかわかりません。これは慰めでも何でもなく私の実感です。粘り強く生きていくことが肝心かなと思っています。

このメールに対する本人からの返信。

自分の中では去年、がんばっていたつもりなのでT大に行くことにします。二浪という立場では社会に出てからきついと思うので,TOEIC含め資格は何かしら取るつもりです。大学には行ってからのもう1回受験についてはもう少し考えてみます。

しかしこのメールをもらった後以下のメールが届いた。

こんばんは。さきほどM大から連絡があり繰り上げ合格しました。先生には本当にお世話になりまた最後まで心配をおかけし心苦しい思いをしていましたが、これで吹っ切れた感じです。本当にありがとうございました。後日母とお礼に伺います。

いやー、よかった。ほっとした。こんなこともあるんですね。長い間塾をやっていると。

叱るということ(2)

 以下のメールをMさんという小学3年生のお母様から頂いた。以下それを開示したい。

 Mさんから1回目のメール。 
 佐々木先生  Mの母です。いつもお世話になっております。宿題のとりくみについてでございます。私が強制して宿題をさせることを改善しようと働きかけを弱めた結果ギリギリまで先延ばしする、最後は大パニックで号泣絶叫しながらやるということが、習慣化しつつあるように思います。

 塾自体をやめたいかと聞くとやめたくない、先生に宿題を減らすお願いする?と聞くと、それもやめて、毎日やればいいことはわかってる、でも出来ない、の会話を数回繰り返しております。 土日でも、平日でも十分に時間はあるのですが、私には、宿題を広げるだけで、ほとんどやらず、すぐに遊んだり歌ったり踊ったりしてしまうように見えます。宿題やり始めるのはお風呂あがりで、すぐ眠くなりウトウト。以前は無理やり起こして、終わるまで1時になっても寝かさないう事もしましたが、今は、眠くなったら、寝ればと言っています。その結果、パニックが日常化してしまい、どっちもどっちの結果で、どうしたものかと悩んでおります。 


 日々の学習を定着させるために、何か良い方法がございましたら、教えていただきたく存じます。平日は、夜7時までは、娘1人の時間のためこの時間に宿題を終えることは難しいことではないと思うのですが、学校の宿題でさえも、終えることは少ないです。毎日言っていても、全く効かないように思え、声かけやめた状態です。こんなご相談ばかりで申し訳ございません。娘は勉強があまり好きではないのかなとも思ってきました。量を増やしたり、強制したりするのは、かわいそうなのかなとも。どうぞよろしくお願い致します。

 佐々木塾1回目の返信メール
 ご連絡ありがとうございます。Mさんは佐々木塾では優等生で家でそんなことになっているとは思っていませんでした。今日もさりげなく「宿題多い?」と聞きましたか「そんなことない」と答えでした。今日のメールの返信ですが少し考えさせてください。後日返信差し上げます。

 佐々木塾2回目の返事
 先日のMさんに関するメールの返事です。
 ここでのMさんの様子からは号泣絶叫とはどうしても結びつきません。きっと家でもいい子なんだろうなと思っていました。実情を聞かされ少々驚きましたが、考えてみればMさんはまだ小学3年生。Mさんの周囲には素敵な遊び、面白いテレビ、楽しいゲーム、ちょっかいをかけてくる弟 、それらはいま取り組んでいる勉強から一時的に解放してくれる刺激です。それに乗っからない手はありません。そんな感じではないでしょうか?

 今勉強することが習慣化するか否かの大事な時期です。これまで折角上手くやれてきているのでこの機会を逃す手はありません。もう少しで勉強の習慣がつくはずです。やらせるときは本気で取り組ませてください。その日のうちにやらなければならないものは断固やらせ切らせてください。やり抜いたら心から褒めてあげてください。Mさんはは感動することでしょう、こういったことの積み重ねから、百音さんに勉強をしっかりやって行こうという志向や態度が作られていくはずです。
たいしたアドバイスにはなっていないかもしれませんがご参考になさってください。またのご連絡お待ちします。佐々木塾

以上のようなやり取りをした(続く)

中学生にこそ5文型とかっこ付けを

 私はこれまで浪人生を相手に英語を教えてきました。今回佐々木塾を開き中学生にも英語を教える機会を持ちました。その感想を少し。

 公立中学の教科書は文法事項がバラらバラに出てきます。例えば不定詞の名詞的幼保ぷは、副詞的用法は2年で、形容詞的用法と形式主語、疑問詞+不定詞は3年という具合です加えて3年間で読む英文は驚くほど少量です。楽をしている分学年が上がるにつれツケが回ってきそうです。

 一方私立中学が使うプログレス、トレジャーという教科書は欲張りな内容になっています。詳しい説明がありそれに伴う練習問題も豊富です。また読む文章の量も多く、英語が好きな子にとっては最適な教科書ですが、情報過多に手を焼き始めると英語嫌いを多数輩出しそうです。私に言わせれば中学生が使う教科書は不安と不満にあふれたものということになります。

 佐々木塾ではこれらの欠点wp解決する方法を見つけました。それは5文型とかっこ付けです。予備校時代に私が編み出した英文解読法ですが、中学生には難しいだろうと最初は教えるのをためらっていたのですが、いざ教えてみると浪人生より飲み込みが良いのです。その理由は中学校はまだ文法事項が複雑でなく、加えて英文も短いです。どんなに長くても3行程度たいていは1行程度です。言ってみれば雑音のないシンプルな英文で文型かっこ付けを行うにはうってつけの長さなのです。佐々木塾では大学受験生も、中学生も全く同じ方法で英文を読んでいきます。違いは文法の複雑さです中学生には今後習う文法事項の未来図を示します。それにより例えば関係代名詞を習えばすでに形容詞節が今後出てくることを知っているので、すぐに腑に落ち空欄が埋まるのです。

 佐々木塾では大学受験生も、中学生も全く同じ方法で英文を読んでいきます。5文型とかっこ付けをマスターすれば、高校受験は言うまでもなく、将来英語を使うどんなステージでもその威力を発揮するでしょう。体験授業にてなぜ佐々木塾の英語の授業が、大学、大学院にまで通用するのか体験してください。




 

叱るということ

 宿題をやってこない。授業中ボーとしている...。そんな時教師側としてはそれを看過するわけにはいかない。だがどう対処すべきか?叱ればいい。正論である。ただその叱り方が難しい。今回は叱るということについて考えたい。

 最近入塾した生徒が小学生の時に通っていた塾のことについて話してくれた。その塾では宿題を忘れたり、勝手におしゃべりすると叩くそうだ。それもこつんという可愛いらしいものでなく結構本格的らしい。男女の区別もないようだ。この時代に親は黙っていないだろうと聞くと、そこそこの実績があるから親は見て見ぬふりだとか。逆に悪いのを気づかせてくれたと言って親からも叱られる始末。叩かれても親にも言わなくなる仕組みになっている。こんなことが日常化している暴力塾。(あえてそう呼ばせていただく)同業者とはいえ情けないの一言だ。叱るときに叩く必要があるのか。それがどんなに間違っているかを検証してみたい。

 ラグビー日本代表として活躍し,2016年に53歳の若さで亡くなった平尾誠二さんが残した叱るときの4つの心得を、親友でノーベル賞受賞者の山中伸弥博士が平尾さんを偲ぶ会で行ったスピーチで紹介した。(1)プレー(行動)は叱っても人格は責めない。(2)あとで必ずフォローする。(3)他人と比較しない。(4)長時間叱らない 山中伸弥博士はこのスピーチの最後に、「君のようなリーダーと一緒にプレーでき、一緒に働けた仲間は本当に幸せです」と結んだそうだ。

 これを暴力塾に当てはめると(1)宿題を忘れたという行動は叱られるに値する。しかし暴力行為でこれを諫めることは叱るのではなく感情的な非難になるだけだ (2)あとでフォローするは行われたかどうか検証のしようがないが。もし行っているとすればその子を認めているんだよということを知らせるのではなく単なる自分の暴力行為の罪滅ぼしにしかなっていないと思う。 (3)人前でたたくということは他人と比較していることの証拠に他ならない。君たちはやってきたから叩かれないんだよ。忘れたら同じことになるからねという見せしめになっている。 (4)叱る時間の長短はわからないが、叩くという行為は言葉を省略することなので、時間は短かったはずである。もし暴力塾が抗弁するとこう言うしれない。「だらだらお説教を垂れるより一発カーンとやってさっさと授業に入る時間の節約ですよ」

 他塾の批判ははこれくらいにして自分について考えたい。自分は果たしてこの4つの心得を守れているだろうか?(1)は意識はしているが、結構感情的になってしまうこともあるので叱るではなく怒るになっているときもあるかもしれない。(2)は守られていない。フォローの仕方によっては単なるご機嫌取りになってしまうし、「だったら最初から言うなよ」と突っ込まれそうな気もする。(3)他人との比較もよくやっている。例えばその子の姉を知っている場合など「お姉ちゃんは…」的なことを言いがちである。(4)どのくらいの時間だと長時間にあたるのかしかれれている子のとらえ方次第というところもあると思う。かくも叱るとは難しいんである。(続く)


 





 

寒中見舞い申し上げます

 寒中見舞い申し上げます。このブログをご覧の方々今年もよろしくお願いします。

 今年も冬期講習が終わりました。今年は高3生浪人生が多いので学校の休みとは無関係に1月12日まで講習を行いました。センターがあと1週間後になりました。佐々木塾生の健闘を心より応援します。


 今年は結婚して初めて(妊娠時は除き)妻と年末、年始ともに過ごすことができた。さらに長男が京都から帰ってきて、3人で長女の新居を訪れたりと久しぶりに家族4人が集う賑々しいお正月となった。子供たちが家を出てからは一人で年末年始のどちらかを過ごすことが多く「クリぼっち」ならぬ「正ボッチ」で少々寂しい思いをしていたので今年の正月は格別。やはり家族はいいものと再認識できた。念頭に思うことを少々書こうと思う。

 まず報告したいことは去年自転車走行距離が2年連続の一万㌔越えだったこと。自転車に本格的に乗り出して20年1万越えは去年を含め6回そう若くない体で1万越えは立派だと自画自賛したい気持ちだ。今年も1k万キロ越えを目指し自転車に励む所存。何しろこれが自分の若さ健康の源だと思っているので止まったら自転車だけにこけそうだ。死ぬまでもう止められないのかも。

 さて今年は来年のオリンピックに備えて英語をブラシュアップしたい。英語は使わないとさび付いてどうにもならなくなってしまうのでは若かりしときを思い出してがむしゃらに励みたい。思えば20代後半英検に合格するために英語漬けの日々を送ったものだ。誰かに習ったのではなく、FEN(Far East Network・極東にいるアメリカ軍人及び家族向けのラジオ放送)を聞きまくった。集中するため部屋を暗くしていたので誰かに見られたら危ない青年とみられただろう。今回もFENを聞こうと探したらAENと名称変更されたようである。聞いてみると昔と同じ音楽とニュースが多いのが特徴だったが変わっていないようだ。

 自転車に加えもう一つ登山、百名山の半分も登っていないが百名山をさらに踏破したい。今年狙っているのは巻機山・苗場山・平ケ岳などの上信越の山々である。秩父・多摩・南関東の山々は大体踏破したので今度は上信越に足を延ばしたい。新幹線で行けば日帰りも可能とずいぶん登山も楽に行けるようになったものだ。山は自転車とは違う自分と向き合う時間が長い。自転車は刻々と周りが変化するので自分に浸ることがなかなかできないが、登山はほとんど景色が変わらないので考え事ができる、それはなぜか山で考え事をするとポジティブになれるのだ。下界のことが些末で矮小に見えてくるのだ。落ち込んだ時など山に行って一人になればおよそのことは解決できる。また山は大勢で行くのも楽しい。年に2回ほど大学の仲間と山に登っているがこれも長く続いている。今年も二山行く予定だ。

 以上は今年念頭にあたって思ったこと、自分に約束したことだ。もちろん塾は私の天職なので譲るわけにいかない。来てくれている生徒一人一人と真摯に向き合っていくことは今年も変わらない。

3色ボールペン

 佐々木塾の英語の授業の特徴の一つは3色ボールペンを使うということだ。この方法は私が編み出した英語読解法でほかにこの方法を使っている人あるいは組織を知らない。齋藤孝さんの本にも「三色ボールペンで読む日本語」いう本があるが、彼のは日本語の文章の読書法で、大事に赤・まあ大事に青・面白いに緑をつけていくものである。私のは英英語の文章に、名詞句と節に黒、形容詞句と節に赤、副詞句と節に青のかっこを付けていくものだ。この方式で何十年にもわたって生徒たちの絶大なる信頼と人気を誇ってきたが、ただ一つ欠点があった。それはボールペンは一度引くと消せないということだ。青だと思っていたものが赤だったり、ここまでと思ってかっこを閉じたら、閉じるところずっと先だったり。生徒によっては一枚のプリントがグシャグシャで大変醜いものになってしまうことが多々あった。


 ところが、何年前だろうか?パイロットからフリクションという消せるボールペンが発売された。CMなんかで宣伝されたのを見たことがあるが消えたところであとが残って汚くなるんだろうくらいにしか思わず気にも留めていなかった。ところが生徒の一人が筆箱にフリクションを何色も入れて使っていた。それをちょっと借りて使ってみると勝手がいい。ボールペンの頭にあるラバー部分でこするとほとんど跡形もなく消える。1つ注意が必要なのは汚れたラバーだと黒いしみが残るので、ラバー部分を白くに保っておくことが肝要だ。ともかくこれを生徒に貸して使ってもらうと英語の授業がなぜか今までと違う気さえしてくる。生徒は間違えた時にラバーを使うわけだが、その時になぜこれは赤ではなく黒なのかを印象に残るよう説明する。これが効くのだ。


 こうやって三色で引いた後和訳をしてもらうと、さてどうだ和訳が実にスムーズになされるのである。何も引かれていない英文を読むのと、3色で引かれた英文の和訳のスピードと正確さはこれは決定的なものだ。齋藤孝さんは真っ新な本にボールペンで線を引くには勇気がいると確か書かれていたが,佐々木塾英文三色分けには勇気ではなく正しい文法力が必要になる。生徒によっては英文読解と文法は別の教科ぐらいに思っている子もいるくらいで、とかく文章の読解と文法はこれまで直接かかわりを持たずという具合だった。しかし佐々木塾三色分けだと色付けを間違わないために文法の授業にも力を注ぐという効果を引き出すようになったと思う。英文を読むことと文法が有機的に繋がり始めるのである。

 この文だけ読んでいても何を言っているのか呑み込めない方はぜひ佐々木塾の体験授業を受けていただきたい。受けていただけばここに書いたことが腑に落ちると思う。今年から入塾を決めてくれた中高生には消える3色ボールペンをプレゼントしようかなと考えているところである。詳細は追って発表の予定だ。



英語問題 公立大vs私大

 毎年この時期になると過去問対策でたくさんの過去問に触れることになる。そこで感想を一言述べておきたい。私の評価のポイントは受験問題といえども読んで「なるほど」とか、知らなかったことがそれを読んだことで「知識として蓄えられる」とか、小説ならちょっと感動するような話を選んでいるかだ。よく考えて出題していると思う文章を少し上げてみると、筑波大学2012年これは翻訳された本はないと思うので、拙いが佐々木訳でお伝えしたい。


「ある人が自分の時間をあなたの面倒を見るために使ったとすれば、その人が自分のためまたは他の誰かのためにできなかったことが生まれてしまう。あなたの頼み事は些細なことだと考えて自分をだますことは簡単だ。しかし忙しい人にとっては小さな頼み事など存在しない。自分のしていたことを中断して、あなたの頼みごとに専念して、それに応じるために時間をとらなけrばならないのだ。この行為に対しあなたその人感謝の意を込めたお礼状を出すべきだ。しかし実際はお礼状を出す人はひどく少ない。お礼状を出せば大勢の中であなたはきっと目立つだろう。」


 また法政大の経済学部2016年「練習か遺伝子か」バイオリンをマスターするには1万時間の練習を要するとされるが、果たしてこれは本当か。音楽にふさわしい遺伝子を欠いていれば2万時間の練習も無意味だとする学者もいる。実は練習と音楽技能にはあまり関連性が見られないことを双子の実験を通して証明して見せたのである。筑波大や法政大のように良質な文章を選びそこから問題が作られるのであれば受験生側も
  

 一方どうでもいいような文章を選んでいる大学も多い。代表的なところで言うと上智大学の総合人間学科2017年の2番「家が物語ること」この文章は場所がでアメリカの話なのかヨーロッパの話なのか分からない上に時代も現代なのか中世なのか絞り切れない散漫さだ。また早稲田の商学部2016年の2番「エスカレーターの正しい乗り方とは」エスカレーターは右の立つべきか左なのか。歩くべきなのか立ったままでいるべきなのか、イギリスは右側に立つことを推しすすめた最初の国だなどとどうでもいい文書に付き合わされつ受験生の身にもなってほしい。蘊蓄、小ネタ、トリビア的話などなにも受験会場で読ませなくともいいのではという気になってしまう。


 片手間なマニアックな文章を選んでる先生は猛省してほしい。1年かけて受験生は準備をしているのだからそれに見合う問題を吟味するのが教師の務めだと思う。いろいろな大学の過去問を解いているが読後の感想でいい文だった思える文章を使っている大学は圧倒的に国公立が多い。総じて私立はつまらない問題が多い。文法とか熟語の問題にしても辞書を引いても出てないような問題はいったい何のためのテストなのかという疑問抱かざるをえない。問題作成者は死に物狂いで勉強している受験生に対峙した問題を作ってほしい。





 

嬉しいメールが届きました

 昨日高3のSさんのお母様から大学合格の嬉しい知らせが届きました。J大学の理工学に指定校推薦で進学が決まったとのことです。Sさんは3年前高校受験の時一緒に戦った(?)生徒です。戦うという言葉をあえて使ったのはこういう事情があったためです。3年前の冬、親御さんとも相談してM高校一本に絞って徹底的に対策をすることに決めました。ほかにも成蹊とか都立などいくつかの候補があったのですが英語が得意ということと数学がそれほど難しくないなど総合的に判断してあと一か月をM高校一本に絞って勉強するという賭けに出たのです。

 約一か月合格最低点を超えるまでになりこれなら大丈夫だなと思えるところまで彼女の成績は伸びてきました。正確には覚えていませんが合格最低点が210点の時おそらく220点ぐらいは取れていたと思います。試験当日私も大丈夫だろうというかなりの手ごたえをもって送り出したのを覚えています。しかしその結果は不合格でした。続きがあります

 がっかりしているところに補欠になったという知らせを受けました。しかもその番号は1番ということなのでこれは一人でも辞退者が出れば入学できる。受かったも同然と考えていました。合格通知は都立の発表日など3回あるとのことで朗報を心待ちにしていました。しかし何の音沙汰もなしということで不合格が決まってしまいました。不幸中の幸いというか2次募集でD高校の合格はもらっていたのでそこへの進学ということになりました。

 そして3年。Sさんの頑張りは見事の一言です。やはり高校受験の悔しさがばねになったのでしょうか。同じ不合格にしてもむごい落ち方だずっと思っていたので今回のは今までの苦労を一気に償ってくれる快挙と言えるものです。人間万事塞翁が馬という言葉が当てはまるSさんの報告でした。Sさんおめでとう。
 

隠れ家的塾だけど

 佐々木塾も開塾して16年になろうとしています。大して宣伝はしていないのに、何とかここまでやってこれたのは佐々木塾を信じて通ってきてくれた生徒さん及びその保護者のおかげです。いくら感謝してもし足りないほどです。よくレストランなどで予約客が引きも切らず殺到する店があるというのを聞きます。小さいながら抜群の味、接客、コスパ、雰囲気で高い満足をお客さんに提供している店。佐々木塾もそんな「隠れ家的塾」を目指したいというのが塾を始めて動機でした。塾の場合はお客さんに高い満足を与えるとは、あの塾に通ってほんとによかったと後から言ってもらえることだと考えています。


 16年を振り返って少し自慢させてください。1つは通ってくれている生徒さんの通塾地区が多岐にわたっていることです。国立、国分寺はもちろんですが、府中、立川、小平、武蔵小金井、東村山、日野、福生、八王子、相模原、川崎などから通ってもらっています。(いました)。このこじんまりとした個人塾の割には広範囲から来てもらっているなあというのが正直な感想です。これは自慢ではありませんがたぶん他塾にはない佐々木塾の専門性をご理解いただいているためと思っています。
  
 もう一つは兄弟率の高さです。先に兄(姉)が入塾し1,2年遅れて弟(妹)が追いかけるように入ってくれる。おそらく兄弟率は絶えず50%は超えていると思います。通っている時期が同時でないならもっと高いかもしれません。これも佐々木塾の質を認めていただいている証拠かなとと感じています。

 さらに特筆すべきは一人の生徒の通塾の長さです。これまで最長者は小学4年の時に入ってもらってその語大学受験まで9年間教えた生徒です。大学入学後も時々元気な姿を見せてくれます。卒塾性が来てくれることは塾をやっていて良かったと心から思える至福の時です。又今いる生徒は小1で入塾してくれ今高2です。11年間通ってくれています。彼には大学に入ったあと佐々木塾講師をお願いしようと思っています。彼との付き合いはさらに伸びそうです。

 おそらくこれほど長く一塾にとどまっている生徒がいるところはないのではないかと思います。これは佐々木塾が国語、算数のみならず、英語、数学、古典、漢文も教えられることが、こうして長期にわたって通ってくれる生徒さんを生み出しているものと思われます。ほかの塾では考えられない特徴をもつ佐々木塾、これからも誠心誠意真心こめて生徒さんに接していく所存ですので、よろしくお願いいたします。



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