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佐々木塾の小6国語

 昨日電話で小6の中学受験国語の指導法を聞かれた。電話主曰く「大手の塾に通っているが国語だけ偏差値が低い。それで短期で力をつけたいのだが可能でしょうか」というものだった。ほかの教科なら可能かもしれないが国語は難しい旨を伝えると納得てもらえたかはわからないがその後電話はないので何か対策を見つけた型塾の門をたたいたかは不明である。

 他塾では国語の読解問題は文章の大事なところ、には「つまり」「だが一方」「しかし」などのディスコースマーカー(文章の標識)があるからそれを見つけ出せばやすやす解答できると教えるようである。しかしそんなことで本当に点数が上がるのか?たまたま壷に嵌って高得点が取れることがあるかもしれないが、ほんとの力と言えないと思う。また小説問題はどうするのと茶々を入れたくなる。

 なぜ国語は短期で力がつかないかを説明しておきたい、国語は評論を読み作者の言いたいことをくみ取る、小説を読み状況描写や登場人物の発言を参考に、その人物の心情や発言の意図をくみ取る。これが仮に100%できれば満点が、70%なら7割の点が取れるようになっている科目だ。これができるには膨大な語彙力と読解力が必要である。

 では語彙力と読解力はどうやって付けられるのか?一朝一夕でつけられないことは言うまでもない。小さいときからの読書経験、家庭環境によって決まると考えている。こういってしまっては身もふたもないではないか。6年になった子は手遅れで指をくわえてみているしかないのか?

 ご安心頂きたい。佐々木塾では「論理エンジン」と「ことわざ・語句1204」を使用している。論理エンジンは単なる国語の受験教材ではない。日本語の規則に着目した論理力養成システムとも呼べるものだ。理会するだけでなく習熟するまでトレーニングを積まなければ期待した効果は得られないが、逆にトレーニングを積み重ねればこれまでの読書経験の少なさ、不備な家庭環境をも突き破る力を持てるようになる。一方語彙の教材でいわば強制的に語彙力をつけさせるのである。

 しかしこれにはある程度の時間が必要だ。くだんの電話主のように手っ取り早くというわけにはいかない。最低でも1年はかかる。2年あると焦らず余裕をもって進められる。6年後期はため込んだ力を過去問に注げるのである。しかもこれは国語という教科だけに有効なのではなく全教科の礎となってくれるはずだ。単なるその場しのぎの国語力をつけたい向きはすぐに国語力がつくことを謳っているところへ。一生ものの国語力をつけたい向きは佐々木塾をおすすめしたい。

三色ボールペンで読む英語

 佐々木塾の英語の授業の特徴の一つは3色ボールペンを使うということだ。この方法は私が編み出した英語読解法でほかにこの方法を使っている人あるいは組織を知らない。齋藤孝さんの本にも「三色ボールペンで読む日本語」いう本があるが、彼のは日本語の文章の読書法で、大事に赤・まあ大事に青・面白いに緑をつけていくものである。私のは英英語の文章に、名詞句と節に黒、形容詞句と節に赤、副詞句と節に青のかっこを付けていくものだ。この方式で何十年にもわたって生徒たちの絶大なる信頼と人気を誇ってきたが、ただ一つ欠点があった。それはボールペンは一度引くと消せないということだ。青だと思っていたものが赤だったり、ここまでと思ってかっこを閉じたら、閉じるところずっと先だったり。生徒によっては一枚のプリントがグシャグシャで大変醜いものになってしまうことが多々あった。


 ところが、何年前だろうか?パイロットからフリクションという消せるボールペンが発売された。CMなんかで宣伝されたのを見たことがあるが消えたところであとが残って汚くなるんだろうくらいにしか思わず気にも留めていなかった。ところが生徒の一人が筆箱にフリクションを何色も入れて使っていた。それをちょっと借りて使ってみると勝手がいい。ボールペンの頭にあるラバー部分でこするとほとんど跡形もなく消える。1つ注意が必要なのは汚れたラバーだと黒いしみが残るので、ラバー部分を白くに保っておくことが肝要だ。ともかくこれを生徒に貸して使ってもらうと英語の授業がなぜか今までと違う気さえしてくる。生徒は間違えた時にラバーを使うわけだが、その時になぜこれは赤ではなく黒なのかを印象に残るよう説明する。これが効くのだ。


 こうやって三色で引いた後和訳をしてもらうと、さてどうだ和訳が実にスムーズになされるのである。何も引かれていない英文を読むのと、3色で引かれた英文の和訳のスピードと正確さはこれは決定的なものだ。齋藤孝さんは真っ新な本にボールペンで線を引くには勇気がいると確か書かれていたが,佐々木塾英文三色分けには勇気ではなく正しい文法力が必要になる。生徒によっては英文読解と文法は別の教科ぐらいに思っている子もいるくらいで、とかく文章の読解と文法はこれまで直接かかわりを持たずという具合だった。しかし佐々木塾三色分けだと色付けを間違わないために文法の授業にも力を注ぐという効果を引き出すようになったと思う。英文を読むことと文法が有機的に繋がり始めるのである。

 この文だけ読んでいても何を言っているのか呑み込めない方はぜひ佐々木塾の体験授業を受けていただきたい。受けていただけばここに書いたことが腑に落ちると思う。今年から入塾を決めてくれた中高生には消える3色ボールペンをプレゼントしようかなと考えているところである。詳細は追って発表の予定だ。


情けは人の為ならず

 5月の連休中のツーリングで体験した気持ちいいこと記します。
 
 まずはその一。多摩川水道橋で友人と待ち合わせをして約束の時間に遅れそうだったの近道をしてやれと思い大通りをはずれ狭い道に入りました。世田谷通りに出たかったのですがまずは環八を目指しました。行けども行けども環八は現れず(今もどこを走ったのか不明)焦り始めました。その時隣をロードの身なりをバッチリ決めたたぶん75歳くらいの老サイクリストが走っています。すかさず「環八はどう行けばいいか」と尋ねました。「ちょっと複雑だから一緒についてこい」とのこと。5分くらい走って環八に誘導してくれました。「ありがたい」どうお礼しようか。どんな言葉が気が利いているか考えているうち,老サイクリストは「気をつけて」の言葉を残し立ち去っていきました。こちらはやっと「ありがとうございました]と深々と後ろ姿に一礼するだけでした。カッコイイ。

 その二。友人と出会って(道に迷ったので遅刻してしまいました)ニヶ領両用水(川崎を南北に流れる川で用水建設時は2つの領地なまたがっていたため付けられた名前)を進みました。やがて平瀬川と合流し久地円筒分水に行くつもりでしたが、道を間違えてガード下に(南武線か)ろとうにくれているところ、そこでたまたまラクロス練習中の青年がいました。「久地円筒分水はどこか?」尋ねたところ彼も知らないらしく自分のスマホで調べてくれました。その画面を見ながら説明してくれたので何とかいけそうかなという気になっていたら、「複雑すぎる。ぼくも一緒に行きます」と言って先導してくれるではありませんか。5分か10分くらいで着きました。彼にどうお礼を言えばいいか戸惑っていたらさわやかな笑顔で「ここが久地円筒分水嶺です」と言って立ち去っていきました。これでジュースでも勝手とお金を渡そうかと一瞬考えましたがダサすぎると思い返し精いっぱいの「ありがとう」を言って別れました。

 この体験を誰かに伝えたかったのでここに記しました。「世の中捨てたもんじゃないな。情けは人の為ならず。次は自分が」と思った次第です


フセン学習法

 新聞を読んでいたら面白い記事に出くわした。参考書や単語帳でせっかく単語を覚えたのにすぐに忘れてしまう。この勉強について回る問題を解決するかもしれない「フセン」勉強法をを神戸の高校生考案して、特許を取ってフセンを売り出したというものだ。暗記したいものを1日後、1週間後、4週間後に復習すれば、記憶定着がはかれるという。ドイツのエビングハウスが提唱した忘却曲線に沿っているという。

 [26,1,22,25]フセンにこの数字が書き込まれている。例えば3月25日に勉強したところに貼る、その後はフセンの数字に従い3月26日、4月1日、4月22日復習していくという仕組みだ。この高校生この忘却曲線を使った勉強法を中学受験の時、身をもって経験したという。教科で一番効果を上げたと感じられたのは算数だという。間違えた問題を忘却曲線通りに繰り返し解くことで解法を覚えた。それ以前は平均点に近い60~70だった模試などで、次第に100点が取れるようになったという。驚きなのは算数(数学)は暗記寡黙だとは思わなかった。算数(数学)はひらめきのある子が得意にしているものと思っていた。これは朗報で算数苦手と思っている人にも「算数は暗記科目なのだよ」と伝えたい。

 さて困ったことを聞いた。早速フセン式学習法で英単語覚えることに使うよう、一人の生徒に話したところ一日100個を覚えることができないという。翌日から忘却曲線に従っても4週間たっても覚えているものが50%以下だという。100%覚えても90%なので,致し方ないのかもしれない。確かに一時間くらい本を眺めているだけで覚えてしまう子もいれば、何時間も紙に書いて覚えても覚え切れない子もいる。それが能力差ということになるかもしれないが何か妙案はないものか?

 

総合選抜受験コース(完全個別のオンライン指導)開設

数学者の新井紀子の「教科書の読めない子どもたち」がベストセラーになりました。
この本は、AI技術の発達にともなって多くの「教科書の読めない子どもたち」が、テクノロジーにとってかえられてしまうことを示唆しています。

実際に、東ロボくんのセンター試験の合格率は、8割前後をマークしました。
これはセンター出願でMARCHや関関同立の一部学部に十分に合格できる点数です。
言い換えると、AIは、57.8の偏差値を記録しています。

これはなにを示してるのか。

東ロボくんの処理能力や思考力を下回る高校生が全体のうちで60%以上いるという事実です。
このような時代、急速に注目を集めているのが総合型選抜入試(AO入試)です。
この総合型選抜入試で、問うのは旧来の入試で問われる単純暗記や情報処理能力ではなく、発想やひらめきといった「人間らしい」思考力です。

総合型選抜は、本来一芸入試と同一視されており、
「部活動で好成績をおさめた」
「特殊な資格を持っている」
「なにか大会で優勝実績がある」
「帰国子女で英語が堪能だ」。
このような生徒でなければ太刀打ちできない入試だと考えられがちでした。

しかし、実際の合格者をリサーチしてみると、上記のような華々しい実績がなくとも十分に合格していることがわかります。

それどころか、評定平均は2と低く、英語資格なし、偏差値も40以下。
こんな生徒が難関大学と呼ばれる大学に次々と合格している事実が数多くあります。

このことから、総合型選抜にはなにか攻略法があることがわかります。
そして、その攻略法が、「人間らしい」思考力を有することなのです。
インターネットや本を使って多くの情報を収集し、それを「どう使うのか」を知っている受験生が受かっているのです。

佐々木塾では、新しい時代に適合した人物を育成することを通して新時代の大学入試を突破できる力を身に着きます。


総合型選抜入試対策の特徴

総合型選抜入試(AO入試)は、まだ入試として定着していないため年々傾向が変わっています。
しかし、ほぼ全てに共通して、志望理由書と自己PR文の提出が求められます。
大学や学部によっては、これにプラスして論文の提出が求められます。
いずれにせよ、〈その大学へ行きたい明確な理由〉 〈将来の進路〉 〈その学部で学びたい動機〉を伝え、納得させることを目的に文章を書きます。

  1. 上記の要素を「自分の言葉」で発せられるようになるに指導
  2. 必要に応じて論文の指導
  3. 以上を面接で淀みなく喋れるように指導
  4. 小論文の指導

総合型選抜対策なので、大学毎の対策が異なります。
そのため、その全てに柔軟に対応できるような個々に応じたカリキュラムを作成いたします。



佐々木塾の小論文添削実例

 去年の2月から今年1月まで小学6年生と中学3年生に小論文指導をした。以前は提出してもらった原稿用紙に訂正箇所を赤で加筆、減筆し、空いたスペースに感想やこういう書き方もあるなどを書いて指導していた。しかしこれだとあまり後に残らないし、指導の質も低い気がしていたので今回は一つ一つワープロで問題の読み方、正しい論文の書き方を書くことにした。1年たてば相当やりとりの原稿がたまってこの先何年かたっても読み返せる財産のようなものになるだろうと考えた。添削例を二つ参考までに上げておく。
 
 立川国際2018年講評
 設問の読み込みがあまいです。 設問で聞かれていることをもう一度整理しましょう。 すると、ただ単に将来の夢を聞かれているわけではないということに気がつくはずです。 設問には、オズボーン博士の予想を「ふまえた上で」とあります。 これは、この内容にふれた上で自分の職業について書かなければならないということを示しています。「職業を一つあげる」という設問なので、「今は具体的に決まっていない」は、書く必要がありません。

 そして、本文にある「世界問題」や「自動化」など一読では、何を指しているのかわからない言葉があります。 こうした言葉は自分でつくってしまうのではなく、「世界の問題」や「人の仕事が機械に置きかわること」などと言い換えて、確実につたえましょう。 一読で伝わらないらない言葉は、当然減点対象です。 したがって、上記を総合的に判断するとこの年度はもう一度確認が必要です。 採点者は、不合格者を出したくてうずうずしている人だと考えてください。 「設問のキャッチャーミットからはずれたもの」「誤字脱字」「文法事項の間違い」などは、ようしゃなくげん点します。 ちなみに、この問題には、機械やAIに仕事を奪われない人はどんな人か・・? そんな問いかけがされています。 これは大人でさえ答えを出せていない問題です。この問題については、今後考えておく必要があると思います。


 早稲田大学高等学院 平成27年
 ここ3年間の内容を分析するに、一般的な小論文の対策をしておけば、間違いなく点数は獲得できそうです。つまり、例年はそれだけ素直な問題が出ていると言っていいでしょう。しかし、この年の課題文は、特にとっつきづらい問題でした。この年は、ふたつの小説を読み、それらの共通点を指摘し、類似の例を具体化することが求められています。
また、大学入試の一般入試における小論文の科目は(たとえば慶應義塾大学であれば)、小論文以外の科目が一定水準に達していないと採点してもらえません。この例は、早稲田高等学院も例外ではないようです。つまり、国語・数学・英語が一定水準に達していてその上で、採点がなされます。したがって、「ほかの科目が不得意だけど、小論文で差をつける」はあまり期待できません。したがって、小論文の対策よりも優先度が高いのは国語・数学・英語の科目です。


【設問分析と読解】
 まず、小論文の大原則は、設問の分析です。
設問には、「なぜこのようなことが起こるのか」「まわりの人にそのことをどのように理解してもらおうとするか」の2点が問われています。この2つに対応した答えが書けていることが採点の最低基準になってきます。これからは、それぞれ設問の要素を分解し、なにを問われているのかを整理しましょう。
そして、評価を付すならば、それぞれの設問に答えてなくはないが踏み込みが甘いという印象を受けます。

「なぜこのようなことが起こるのか」→「感じ方の違い」を答えに挙げていますが、本番の試験ではこれにさらに踏み込んだ、「なぜそのような感じ方の違いが生まれているのか」まで踏み込んで書く必要があります。「魅力を感じている」が、やや要点をつかめていますがまだ甘いです。

 この文章は、高1レベルの現代文で習う「主観・客観」がテーマになっています。
私が認識したものは必ずしも、誰もが同じように認識するわけではない、です。かつて当たり前のように小学校で習った「人にやられて嫌なことは人にしてはいけない」は必ずしも正しいわけではない、ということです。主観は、自分の認識世界での出来事です。対して、客観は現実的に起こっている出来事です。

 中学校の国語までは、感情移入できないような登場人物はあまり登場しません。誰もが共感できるような登場人物です。しかし、高校からは一見理解に苦しむような行動をしたり、思考回路を持ち合わせた登場人物が登場します。というのも、多様な価値観を持ち合わせた社会のなかで、そうした人物とでもコミュニケーションがとれるようにするためです。
この主観と客観の話は、それぞれの登場人物によって感じるポイントが違っています。この点を意識して読み、それを反映してあげることが求められます。

文章1の弟の場合、世界との接点は窓の景色と家族しかありません。
文章2の主人公の場合、レストランで受けた感銘は「人生で最高の経験」です。

レストランも窓からの景色も、他人にとっては「なんでもないようなもの」です。しかし、そうした「なんでもないようなもの」にこだわってしまう、執着してしまうことは往々にして起こり得ます。彼らの人生になにかしらの重要な意味を与えているものが、窓からの景色でありレストランでの食事だったのです。このように、「魅力」はここまでの深堀りが期待されます。


 次に、「まわりの人にそのことをどのように理解してもらおうとするか」の設問には答えきれていません。
主観の世界にどうやって相手を巻き込むかです。自分がよいと感じているものを相手にもよいと感じさせるには共感しかありません。共感を生むには、ストーリーの力が必要になってきます。ストーリーテリングという言葉を知っていますか?文字通り、物語を語るということです。これが心理学やビジネスの分野で近年のトレンドになっています。なぜか。脳は物語を好むからです。記憶や印象に残るものには、ストーリーがあります。わかりやすい例は、ブランド品です。ブランド品の服は、ユニクロよりも機能が劣る場合があります。すなわち、あったかさだったり涼しさだったりの機能面ではユニクロに劣る場合があります。すぐに経年劣化するのもブランド品の方であることさえあります。しかし、それでも人はブランド品の服を欲しがります。そこには、ブランド品が発するストーリーがあるからです。すなわち、物語を買っているのです。このブランド品を「ほしい!」と思う気持ちが共感であり、それを伝えるのがストーリーの力です。まわりの人にどのように理解してもらおうとするか、のヒントとなるキーワードは、ストーリーになるのではないでしょうか。

【答案へのフィードバック】
 本文の要約は、かなり上手にできています。上記を参考にしてさらにブラッシュアップしていきましょう。
以下の点をよく読み、解き直してみましょう。

原稿用紙や字数配分についてです。
訂正したい点を線で消し、横に新しい文章を書くのは、必ずやめましょう。入試本番でそのような文章の書き方をすれば、間違いなく減点されます。本番では下書きをしたり大幅な書き直しを行う時間はおそらくありません。そのため、事前に全体の構成を練り、書き直しが必要ないように慎重に書き進めましょう。これらは一朝一夕にしてできるものではないため、過去問練習の段階から意識して取り組みましょう。
また、字が読みづらいことも指摘します。採点者が読むことを意識して、ていねいに書きましょう。

次に字数配分についてです。
 当該高校の小論文試験は、例年900~1200字程度の記述が求められています。そのため、事前に解答全体の構造を整理し、字数配分の目途を立ててから書き始めましょう。
今回の小論文では、二つの設問への解答が求められています。一つ目の設問は、問題文読解を問うているのに対し、二つ目の設問では自分の考えが問われています。小論文の試験においては、後者のような「あなたはどう考えますか」問題がより重要になります。
この小論文の解答では、前半500~600字、後半500~700字程度の字数配分が理想的でしょう。今回の答案では前半に800字弱、後半に300字程度を割いています。前半の文章量がやや多い印象を受けるのに対して、後半の文章量は不足しています。文字数の目安を立てることにより、設問にきちんと解答できているかを自分でも確認することが可能になります。そのため、最初の段階で全体の構成を整理し、解答を書き始めることを意識しましょう。

 上記感想などについては次のブログで書いていきたい。

2022年受験報告(特別編)

 高3のYさんのお母様からメールが届いた。塾教師として冥利に尽きるメールなのでご本人の許可をいただきここに掲載したいと思う。補欠になったことでこれからやきもきが続く旨の佐々木塾からのメールの返信から


 そうなんです。A大学の補欠は人数も不安定なようです。でも本人は諦めずに気長に待つと言っているので、親と してはC大の入学手続きを済ませ、見守りたいと思っています。M大に関しては手応えがあるほどではないようです。が、見込みがないほどでもないようなので、もう一週間ほどヤ キモキしていようと思います。  

 先生にまでヤキモキさせてしまい申し訳ないかぎりですが、もうしばらくおまちください。 よろしくおねがいします。 こんにちは。ご連絡が遅くなりましたが、昨日M大の合否発表がありました。結果は補欠でした。 まさかのトリプル補欠に、こうなるともはや貴重な経験だね、と娘と話しているところです。合格まではいかなかったも のの、A大とともに手の届くところまで力をつけていただいたことに、ありがたい気持ちでいっぱいです。
 
 少しだけ我が家のお話をさせてください。 高校入試で、娘は不合格の経験をしています。中学生の時に通っていた塾では、こなすことのないまま増える一方のテキ ストや、周りと成績を比較されるシステムが合わず、優等生ではない娘はどんどん取り残されていきました。また私自 身も、勉強をさせなくてはという思いが強すぎて、娘の欠点ばかりに目がいってしまい、追い詰めてしまうことが多々 ありました。そんな環境では、当然勉強の楽しさを味わうことができず、実力をつけることのないまま都立高校を受験 し、結果不合格となりました。試験が終わった後、英語のあまりのできなさ加減に娘が泣いて帰ってきたのを、今でも 覚えています。親として、ただ自信だけを失わせてしまうような経験をさせてしまったことを本当に反省しました。 その反省から、勉強に対する自分への不信感をなくしてほしい一心で、必死に塾を探しました。

 こちらの塾に通うようになってから、娘は、勉強が人のものではないことに気づけたように思います。「国語も英語も 基礎からやり直せるからいいんだ。」と言ってマイペースに、コツコツとテキストに取り組んでいる姿はどこか嬉しそうでした。  同じ時間に授業を受ける生徒のみなさんも、年齢が様々でその雰囲気も楽しんでいるようでした。時折はさまれる先生 のジョーク、小学生の生徒さんとの掛け合いに癒され、一方で、小学生のうちから有名私学に通う生徒さんや、中学受 験をする生徒さん、自分と同年齢でも国公立の試験で満点に近い点を取る生徒さんなどの存在に、いい刺激を受けてい ました。  

 受験シーズンでも切羽詰まることもなく、過去問の出来や、先生との会話を自宅で楽しそうに話してくれ(自宅ではも のすごくおしゃべりなんです。一日しゃべり続けて、さらにお風呂ではずっと歌を歌っています。)、のんびりな受験 生だな、と思いつつもその状況を楽しめている娘の姿が、私を安心させてくれました。飲み込みの早いタイプではなく 先生にはご苦労をおかけしたかと思いますが、温かい目、長い目で見守っていただきありがとうございました。 ちなみにA大の試験を受けた日は、娘がとても明るい表情で帰ってきました。元気よく、「テスト、割とでき た気がする!」と言ってくれた時に、ちゃんと自分の本命の学校で手ごたえを感じる経験ができたんだな、と感動して しまいました。  

高校入試の時とは違い、今、娘の顔は晴れ晴れしています。きちんと積み上げてきた自信は結果はどうあれ消えないも のなんだな、と改めて思います。こんな素敵な財産をいただけたこと、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。 と、我が家の感謝を伝えたくて、つい長文になってしまいました。  今度、改めて親子で、ご挨拶に伺わせていただきたいと思っています。 少し先になりますが、3月2日(水)、3月8(火)のどちらかにお伺いしてもよろしいでしょうか。時間は何時でもかまいま せん。どうぞよろしくお願いします。

マトリックス計算

 今回はマトリックス計算について考えます。マトリックスという名前は佐々木塾を開講する際、話題の映画「マトリック ス」(日本語訳はm×n行列)を借用して命名したものです。算数の苦手な子の三つの原因を教育評論家の岸本裕史氏は ①家庭での会話や経験の中で数量を意識する生活が少なかった子。②何が書かれていて何が問われているかを読み取れな い子。③計算力の頼りなさ。少し複雑な計算がのろいうえに不正確な子。と分析をしています。私もぼんやりと数に対す るセンスが算数の得手不得手を決めるのではと考えていたので、岸本氏の分析は的を射たものだと思いました。①の克服 は授業やプリントで、②の克服には音読を ③の克服はマトリックス計算をと考え今の佐々木塾マトリックス計算が始ま りました。

 佐々木塾で行うマトリックス計算は百マスの足し算、引き算、掛け算 割り算(A型・B型・C型)があります。学年ごと に目標タイムがあってクリアすると次のj計算に進むという具合です。これらをクリアーできると往復計算(足し算・引き 算)、エレベーター計算(掛け算・割り算)へと進みこれが一周するとまた百マスの足し算に戻ってきます。その時は目標 タイムがまた上がっています。これまでの経験で計算能力は努力に比例し確度と速度が上がっていきます。がんばりさえ すればどの子も一定の成果を収めることができます。達成感、充実感、成就感を持てる仕組みになっています。 割り算C型100問を2分切れるとそれまで落ち着きのなかった子が落ち着きを持つようになるなど少し信じられないような 卓効が報告されています。

 さてこの効用について考えてみます。この計算をを毎日行い速度確度が上がってくると何よりも自分への自信や誇りが 生れます。やればできるんだという自信はさらに高い学力を目指す起爆剤的役目を果たします。多くの思考力を必要とす る問題,高次の実験観察などを行う際の集中力へとにつながります。計算力を伸ばすということはただ単に電卓のよう な器械になることを目指すのではなく本当の生きた人間になるための取り組みは小さいけれど大きな人間になるための ステップになると私は信じています。佐々木塾生の皆さん毎日マトリック計算を続けてください。       

音読とマトリックスの効果は

 佐々木塾に通う小学生はほとんどの子が音読とマトリックス計算をほぼ毎日続けています。よく親御さんから「音読は 何のため?」「マトリックス計算はなぜ行うのか?」の質問を受けるのでいっしょに考えてみます。  音読は反復することによって学習効果がぐんと上がる、東北大学の川島隆太教授は「ありとあらゆる人間の活動のうち で最も脳が活性化している学習が音読である」ことを突き止めたそうです。確かに子供たちに音読を繰り返してもらって いるうちにその子の記憶能力が飛躍的に高まるという感触があります。昔から百回読めば意味がおのずと分かると言いう 教えがあります。実際音読を何十回も読んでもらったあと読んでもらうと感情のこもった読み方をするようになってきます。  

 やたら難しいことをやらせる塾もあるようですが、音読だけで小学校時代はいいのではという気にさえなってきます。 スムースな読みができるようになってきたら芥川龍之介、太宰治、宮沢賢治はたまた枕草子などの古典などに挑戦してみ るのもいいと思います。  

 もう一つ音読の効果を考えます。音読をすることで知悉語彙を増やせることです。学力の優劣は子供の言語能力の水準 と密接な関係があります。教科書は言語です。インターネットも言語です。テストも、ノートも。言語はまさしく学力の 土台になっています。文豪の文章を音読していけば正しい使い方とともに抽象度の高い語彙を飛躍的に増やす絶好の機会 になるはずです。ぜひ音読を毎日続けてください。 次回はマトリックス計算について考えます。 

2022年中学受験で思ったこと

 今回は塾をやっているいる以上どうしても避けて通れない問題...不合格について考えたい。 その前に引用したい文章がある。  "失敗してもいいからやってみよう"という失敗と、"絶対成功させてやる!"という気持ちのもとでの失敗は、全 く別物だと思います。後者の失敗では大きなショックを味わいますが、そこから学ぶことは非常に大きいのです。
西畠背順「教えてくれたのは植物でした」

 この引用の後者の場合、実は成功するよりも実りがあったのではとさえ私は思っている。これはあくまで死に物狂いで 勉強して誰にもも後ろ指をさされない勉強をしてきたものだけに言えることではあるが。話を当塾の生徒C君に戻したい。 彼はW中学を本命に置き、T中を抑えに今年の入試に臨んだ。W中学は2/1と2/3、T中は2/2に入試があった。W中学は 当落線上で、T中は模試でも合格可能生が高いところにあった。2/1のW中学がだめで、さらに2/2のT中がだめとわかっ たとき、C君は大粒の涙を流したということだ。そして動揺したままW 中の2回目を受けそれも玉砕。結局今回の受験 は0勝3敗という結果に終わってしまった。  

 この経緯を知って私が思ったことは、あれだけ真面目に佐々木塾の授業を受けてくれ、宿題や課題など黙々とこな してくれた可哀想だということだった。神も仏もいないのか。塾講師にあってはならぬ神頼み的なことまで考えてし まった。

 しかし冷静に考えたときこれは可哀想でも気の毒でも何でもない。C君にとってまたとない経験ができたのだと考える ようになった。これはC君がT中学を落ちたことを知ったとき大粒の涙を流したということがすべてを語ってくれる。私た ちは"絶対に受かってやる"という思いからことを始めることがあるだろうか?案外落ちた時の予防をあらかじめ作っ て置いて、落ちた時のショックを和らげる策を講じたりしていないだろうか?そう大粒の涙が出てきたのは"絶対受 かってやる"という気持ちが裏切られたからで人としてあまり体験しない種類のショックであると思う。  

 後のないところまで自分を追い詰めて、その願いが報われなかったとき見える景色はどんなものだろう。そんなこと を経験したことがない人にとっては「絶望の真っ暗闇」というかもしれない。でも本当は意外とぼんやりとではある がうす暗い光が見えるのではないだろうか?全力を出し切った清々しさと次が与えられるなら今度こそという確かな 決意。それが光となって見える気がする。だから「不合格」ということはこれで終わりなのではなく、次のステッ プと置き換えらるのかもしれない。歌の歌詞のような結論になってしまったが、「不合格」も決して気休めでなく悪 くない経験だと思う。


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