佐々木塾ブログ

フセン学習法

 新聞を読んでいたら面白い記事に出くわした。参考書や単語帳でせっかく単語を覚えたのにすぐに忘れてしまう。この勉強について回る問題を解決するかもしれない「フセン」勉強法をを神戸の高校生考案して、特許を取ってフセンを売り出したというものだ。暗記したいものを1日後、1週間後、4週間後に復習すれば、記憶定着がはかれるという。ドイツのエビングハウスが提唱した忘却曲線に沿っているという。

 [26,1,22,25]フセンにこの数字が書き込まれている。例えば3月25日に勉強したところに貼る、その後はフセンの数字に従い3月26日、4月1日、4月22日復習していくという仕組みだ。この高校生この忘却曲線を使った勉強法を中学受験の時、身をもって経験したという。教科で一番効果を上げたと感じられたのは算数だという。間違えた問題を忘却曲線通りに繰り返し解くことで解法を覚えた。それ以前は平均点に近い60~70だった模試などで、次第に100点が取れるようになったという。驚きなのは算数(数学)は暗記寡黙だとは思わなかった。算数(数学)はひらめきのある子が得意にしているものと思っていた。これは朗報で算数苦手と思っている人にも「算数は暗記科目なのだよ」と伝えたい。

 さて困ったことを聞いた。早速フセン式学習法で英単語覚えることに使うよう、一人の生徒に話したところ一日100個を覚えることができないという。翌日から忘却曲線に従っても4週間たっても覚えているものが50%以下だという。100%覚えても90%なので,致し方ないのかもしれない。確かに一時間くらい本を眺めているだけで覚えてしまう子もいれば、何時間も紙に書いて覚えても覚え切れない子もいる。それが能力差ということになるかもしれないが何か妙案はないものか?

 

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