佐々木塾ブログ

音読とマトリックス計算(2)

 今回はマトリックス計算について考えます。マトリックスという名前は佐々木塾を開講する際、話題の映画「マトリックス」(日本語訳はm×n行列)を借用して命名したものです。算数の苦手な子の三つの原因を教育評論家の岸本裕史氏は①家庭での会話や経験の中で数量を意識する生活が少なかった子。②何が書かれていて何が問われているかを読み取れない子。③計算力の頼りなさ。少し複雑な計算がのろいうえに不正確な子。と分析をしています。私もぼんやりと数に対するセンスが算数の得手不得手を決めるのではと考えていたので、岸本氏の分析は的を射たものだと思いました。①の克服は授業やプリントで、②の克服には音読を ③の克服はマトリックス計算をと考え今の佐々木塾マトリックス計算が始まりました。


 佐々木塾で行うマトリックス計算は百マスの足し算、引き算、掛け算 割り算(A型・B型・C型)があります。学年ごとに目標タイムがあってクリアすると次のj計算に進むという具合です。これらをクリアーできると往復計算(足し算・引き算)、エレベーター計算(掛け算・割り算)へと進みこれが一周するとまた百マスの足し算に戻ってきます。その時は目標タイムがまた上がっています。これまでの経験で計算能力は努力に比例し確度と速度が上がっていきます。がんばりさえすればどの子も一定の成果を収めることができます。達成感、充実感、成就感を持てる仕組みになっています。割り算C型100問を2分切れるとそれまで落ち着きのなかった子が落ち着きを持つようになるなど少し信じられないような卓効が報告されています。


 さてこの効用について考えてみます。この計算をを毎日行い速度確度が上がってくると何よりも自分への自信や誇りが生れます。やればできるんだという自信はさらに高い学力を目指す起爆剤的役目を果たします。多くの思考力を必要とする問題,高次の実験観察などを行う際の集中力へとにつながります。計算力を伸ばすということはただ単に電卓のような器械になることを目指すのではなく本当の生きた人間になるための取り組みは小さいけれど大きな人間になるためのステップになると私は信じています。佐々木塾生の皆さん毎日マトリック計算を続けてください。 

 
 

 

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