佐々木塾ブログ

音読とマトリックス計算そして書くこと

 音読マトリックス計算は学力を新しく獲得する前提ですが、読むこと計算だけに終わっていては学力を確実に定着されられないかもしれません。音読でまるで自分の書いた文章のようにスラスラ読めてももう一つ大事な要素「書く」ことを怠るわけにはいきません。書くことをいやがリ読むことだけで済ませている子は仮に多面的な読書ができていても成績は芳しくないかもしれません。物知りではあっても面倒くさがり屋で知識は多くても学力は今一つになりかねません。読書好きの子は大して勉強しなくても小中学校までは成績上位を保てているかもしれません。しかし「書く」ことを怠っていると中学生になっても「書く」ことがいいかげんな子は成績は次第に下降していきます。書くことは習ったことを学力に定着させる最も効果的な方法なのです。「書く」という作業は習ったことを今一度思い返しそれをノートに再現し記憶通りに視覚化していくことです。ノートづくりの上手な子で成績下位の子は一人もいません。


 「書く」ことの初めは漢字練習でしょう。今の子は漢字を書くことが苦手です。「漢字なんて書けなくてもスマホがある」ということなのでしょうがそれはとんでもない間違いです。漢字は表意文字です。文字から何かを思い浮かべることができるのです。それは想像力を高めるのです。この部首はどんな成り立ちだろうなどと興味を抱けばしめたものです。何か子供に意欲が引き出せる工夫を考えていきたいものです。漢字が毎日の学習習慣の中に組み込まれたら、聞き写し、書き写しなども大変な効果があります。一時期朝日新聞の「天声人語」を書き写すノートがはやったことがありますが、これなんかがも一度復活すれば安上がりで効果の出る学習法です。ぜひお宅のお子さんを「書く」こと好きにしてあげてください。


 さらに「書く」ことにはもう一つ大きなメリットがあります。暗記物を定着させる大きな武器になります。中学受験とか高校受験では「考える力」もさることながら「記憶力」を競う問題も数多く出題されます。例えば英単語を覚えることを例にとりましょう。B5の紙に覚えたい単語を30個適当に書ききます。「書く」力を持っている子ならこれを10分で覚えられます。まず30個の和訳  try→試みる elephant→象 enough→十分な・・・と言って2分で転換できるまで繰り返します。次は英訳です。試みる→try 象→elephant 十分な →enough ・・・これも2分で言えるまでやります。そして最後はスペルです。スペルは「書く」ことが一番の方法です。書くのは殴り書きでも構わない。音声を加えてやると効果は2倍になります。暗記には口と手を連動させるのが最も効果的です。テストをして全部できるようになったらその日は終了。翌日は忘れているのもあるかもしれません。ただ同じことをもう一回やれば前日よりも短時間で覚えられるはずです。その日はさらに30個を加えて覚えてもいい。こうして英単語ばかりではなく暗記物をこなしていけばいいのです。この暗記の土台を支えているのは「書く」ことです。


 

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