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佐々木塾ブログ : 2020年9月

合格通知届きました

 今年の第1号合格通知が昨日届いた。いつも思うことだが推薦入試は決まるのが速い3年1学期までの成績で決まってしまうということらしい。ほかの人が受験に悪戦苦闘してているのを横目にこの先半年間悠々自適な毎日が待っているとは実に羨ましい話ではないか。

 合格した大学は早稲田大学文化構想学部だ。文化構想学部をネットで調べると昔第1文学部第2文学部といっていたのだhが再編し作られたものという。文化構想学部とは、人と情報が地球規模で交流し、文化が複雑に絡まり合い、多面的な様相が見られる時代を生き抜くために幅広い視野や教養を持ち、柔軟で豊かな発想力を使って、新しい文化の世界をダイナミックに構想できる人材を育成するとある。

 さて前置きはこれくらいにして合格者はO君(T高校)だ。おそらく佐々木塾を閉鎖するときに過去の生徒を思い返すことがあれば真っ先に出てくる生徒の一人だ。彼は佐々木塾に中2の時に入ってきた。それ以来足かけ5年の付き合いだ。彼は佐々木塾をとても愛してくれ(?)授業を一生懸命に聞いてくれた。彼の佐々木塾のノートがそれを示している。中2から佐々木塾お得意の文型とかっこ付けを教えた。当時中学生にかっこ付けと文型を教えてもついてきてくれるだろうかの試行錯誤中だだったが、彼がこれは杞憂に過ぎないことを証明して見せてくれた。佐々木塾歴代何位かに入るほど習得してくれたと思う。

 彼は勉強も頑張ったが実に多趣味な人である。授業後映画、音楽いろいろな話しをした。例えばビートルズに実に詳しく曲名がスラスラ出てくるのには舌を巻いて聞いていたものだ。映画も昔自分が大学でフェデリコフェリーニの「道」という映画をゼミの発表で取り上げたことを話すと、なんと彼もそれを知っていてジェルソミーナ、ザンパノなどの固有名詞まで飛び出し自分より詳しいんじゃないかとまで思ったほどだった。フェリーニはイタリアのネオリアリズムの監督だが、ヌーベルバーグ巨匠ゴダールなどにも話が及んだ。18歳とはとても思えないくらいの豊富な知識だ。

 それもそのはず彼は中学の頃から映画作りを試みている。一コマずつ作り上げる手の込んだ作業をスマホで一人でコツコツやっていたらしい。これはNHKの番組で取り上げられたこともある。高校生になるとスマホの映画作りに限界を感じて仲間を募って映画作りを始めた。教えてもらったもので4本、高2の終わりには映画甲子園に出品しグランプリは取れなかったけれども脚本賞を取ったとのことだ。仲間も10数名に増え脚本、監督、演技者の分業も行われなかなか本格的なものだ。これ以外にも国連SDG'sクリエイティブアワード普及促進では映像対象を取るなど早稲田の推薦にふさわしい活躍ぶりだ。

 これは言っていいのかわからないが匿名にしているので構わないと思うが(読む人が読めばすぐわかってしまうが)持病がありお母様が大変心配しておられる。幸い推薦が決まり受験勉強を免れることができお母様もさぞかしホッとなさっていると察する。こんなに饒舌に一人の塾生を書いたのは初めてだが、私の喜びと彼への期待の大きさのせいだと理解していただきたい。
 


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