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佐々木塾ブログ : 新着情報 8ページ目

認知機能と年齢 山形大学過去問から

山形大学2015年前期英語1<老齢と認知機能は関係があるか>を読んだ。The New York Times(2014年1月27日)からの抜粋 


 いつも感じることだが大学の過去問を解いていて読んでためになったと思える文章を出題しているのは国立大だ。どうでもいいような文文章を出してお茶を濁している私大の出題者に爪の垢でも煎じたものを飲ませたいほどだ。まず本文の訳文の要点をかいておく。

   
 物を覚える速度と正確さは25歳くらいから衰え始め、それは衰える一方である。脳が年齢とともに鈍くなるというのは心理学の発見すべての中でも最強のものの一つである。ところが現在、紛れもなくデジタルな方面から認知的な衰えを示す証拠に対する新しい種類の異議申し立てが始まっているという。言葉に関する膨大なデータベースを研究するため高度な学習モデルを使用した。教養ある老人たちは長生きをしているという長所のために一般的に若者よりも言葉をたくさん知っているので実験では老人の脳が言葉を思い出すのに何をしなければならないかのシミュレーションをしている。そして研究者たちがその違いをモデルの中に組み込んだとき、老齢が引き起こす「欠点」の大半は消え失せてしまったのである。つまり頭の中の書庫が大きければ大きいほど特定の言葉を探すのにそれだけ時間がかかるということになる。目下「認知に関する衰え」に対するこの新しいデジタル時代の挑戦はそれが老人であろうとなかろうと、答えを探すのに要する時間に対する既成概念の説明として役立つ可能性がある。原因は鈍さではなく、ものを知っている量がとても多いということなのである。


 以上が要約である。我々が物忘れとか名前がなかなか出てこない原因は我々の書庫が大きくなりすぎたためだと解釈できる。デジタルツールは前デジタル世代の者たちを混乱させ混迷の縁に追い込んだのに、今ではそれが我々の欠点を救うための援軍ツールとしてやってきたようである。もちろんこれらの実験はまだ推論の域を出ていないようだが我々物忘れ族にとっては希望の灯である。わが同輩諸氏「物忘れ」「単語が出てくるまでの時間」は決して恥じるものではなく今まで生きてきたことの勲章と考えてもいいようだ。




「声」欄を読んで考えさせられた

 朝日新聞の「声」欄に以下のような投書が載っていた。投稿者は21歳の女子大生だ。

 高校までは何に対しても「正解」がありました。教科書の問題は解答ページに、取るべき行動は校則に、細かいことはすべて先生が答えをくれました。勉強して、良い大学には行って、素敵なパートナーを見つけることが私にとって正しいことだと思っていました。  しかし大学や社会に出ると突然、正解のない問題ばかりが降りかかってきます。何が正しいか、何が幸せなのか、自分で見極めよと言われます。私なりの正しさって何だろう。幸せって何だろう。幸せになることが人生の目標だとすれば、目標が何なのかわからない今、どこに向かって歩けばいいのですか。私は人生における「正解」が欲しいのです。

  この投書に小児科医の方が「幸せは自分一人で達成できるものではない。人生には辛いことがたくさんあります。でも誰かの幸せのお手伝いをし、苦しみや悲しみに寄り添ったことがあればあるほど、つらさを乗り越える気がします。幸せは自分が力になりたいと思った人から分けてもらうものと思います」と述べている。

 わたしも職種こそ違えいつもこの小児科の先生のような気持ちで生徒さんと接している。お医者さんと違って生死に関することはないが、実に様々な生徒さんに恵まれたものだと思っている。高校生や浪人生はそれこそ一生をかけた戦いを今行っている。志望校も医学部から美大系、はたまた一般受験ではなく付属校からの内部部進学のお手伝いまで広範囲だ。小6生や中3生の受験。学習障害を抱えた子の高校卒業。カナダやボリビアからの帰国子女、病気を抱えた子の中学受験のお手伝い。どの生徒さんが大事とかではなくすべての子が今を生き闘う真剣勝負だと考え寄り添っている。それが私には幸せなんだと思っている。その子たちの合格したとき、望みどおりになったとき、卒業したとき、また卒塾後ふいに訪れてくれたとき、どれもがこの仕事をやっていてよかったと思える瞬間だ。

 ちっとも女子大生の悩みに答えてない内容になってしまった。投書に戻ろう。投稿者はまじめで先生の言うことを素直に聞く優等生だったのだろう。降りてくる「正解」を待っていればこれまでは事足りたのだろう。前回のブログで「正解」を与えられ続けていると自分で考えることができなくるという危惧を書いた。それを少し引用したい。

 皆さんが高校に進み大学に入り、社会へと、先に進めば進むほど理解のために必要な傍線部を引いてくれる人はいなくなります。目の前にある文章を読み解くためにあなた自らが傍線を引き疑問を持ちその答えを自ら探し出すことが不可欠になるのです。文章だけではありません。今後出会うあらゆるものに自分で「正解」を見つけていかねばならないのです。

 と以上のような内容だが投稿者には今からでも遅くないD.N(Developing Note)を勧めたい。詳しくは前回のブログを参照してほしい。

 

論理エンジン(国語) D.N(Developing Notebook)のすすめ

佐々木塾では20年近くにわたって国語(出口汪氏の著書)、英語(佐々木塾オリジナル)共に論理エンジンと冠した教材を使っているがこの教材の最終着地点を示してみようと思います。国語の成績でよい点を取ること、志望大学や高校に合格することも論理エンジンをやる一つの目標に相違ありません。論理エンジンはもう少し先に着地点をおいています。今論理エンジンを教材として使っている生徒諸君もいずれは大学に進み、社会人として先に進むわけですが、先に行くにしたがって文章の読み方を教えてくれる人などいなくなります。目の前の文章を読むにあたり自らが傍線を引いたり要約したり、作者の考えは果たして今自分が知りたいこと考えていることとどういう関係にあるのかなどすべて自分で行わねばなりません。自分自身で今向き合っている文章を再構築して読解しなければなりません。他人任せの読み方をいつまでもしているわけにいかないのです。

そこで佐々木塾では論理エンジンの後期にさしかかった時、Developing Notebook (以後D.N)を作ることを勧めています。このノートはまさに発展途上の人が自分の読んだものをその場限りにしないでノートにためておく提案です。どれほど分かったところで人間の脳は一定期間が過ぎるとそれを忘れるようにできています。せっかく若い脳で読み取り「なるほど」と腑に落ちた文章も時の経過とともに忘却の彼方に行ってしまうのではあまりにももったいない。そこでD.Nの登場です。自分で理解できた文章。ためておきたいと思う文章。あまり欲張っていてはあとが続かないのでよく吟味して。そしてこれだと思った文章の要約を右ページに。この要約はこれまで論理エンジンをやってきたものなら得意になっているはずです。主旨の確認・要点を捕まえキーワードを確認する・論理理従って組み立てなおすという作業を右ページでやってください。左ページはひと言大見出しのようなことを書いておくだけでいいです.そして後で振り返って考えたこと、英文で同じ趣旨の文章に出会ったらコピーして貼り付ける。左ページは自由です。

 こうして一生もののノートを今から作っていくのです。いつも持ち歩いてください。思いついたことがあればメモしましょう。一生の宝物となるノートです。汚くなっても構いません。次第に自分のアイデアが左ページに増えていくのです。これは実に楽しい知的行為ではないでしょうか。



新しい高校受験大学受験を考える

 この先10年から20年で49%の職業が機械に代替えされる可能性がある。また2011年に小学校に入学した65%の子供たちはいまは存在しない職業に就くといわれている。このような時代背景をもとに高校受験また大学受験はどのような変貌を遂げていくのか考えてみたい。

 大学入試共通テストでは国語・数学で記述問題が出題される。知識だけでなく思考力・判断力・表現力も評価さるることが予想されている。入学試験では学力試験に加えて、多面的な試験の導入が予想される。例えば今はAO入試に限られている大学入学希望書、エッセイ・面接・ディベート・集団討論などが近い将来導入されることが検討されていると聞く。これに伴って高校受験も「自分の考え」を書かせる問題が増加傾向にある。英作文では「AI」や「ロボットと産業」などの時事問題と絡め自分の考えを聞く問題がすでにTEAP、や英検でも出題されている。国語の作文では、これまでの学問的テーマについて複数視点から論じるという形式から討論・発表といったコミュニケーション場面における「問題解決能力」に比重を置いた形式に変化し始めている.。

 今大学はレポート・卒論の書けない学生の増加に悩んでいるという。この反省が中学受験の記述増加・中高一貫校の適性検査に小論文が使われている。また最近とみに増えているのが大学のAO入試だ。これらは大学の側から発せられるSOSを受け止めての結果だといえる。高校までの勉強は簡単だ。おぼえるべきことはすべて教科書に書かれている。でも大学の研究というのはそれぞれの専門分野でまだ解明されていない謎を解明すること。つまり「問題解決能力」が求められているのだ。まず謎、すなわち問題点に気づき、その原因についての仮説を立て、それを調査・実験・文献調べで解明するのがレポート・論文なりの書き方だ。それが書けない学生は「問題解決能力」がないということだ。これは英語、数学、国語の筆記のテストではわからない。国公立大学が前期試験で英数国。後記試験で小論文というところが多いのは「問題解決能力」の持ち主即戦力を求めてという見方もできる。

 このような状況下塾はそして佐々木塾はどう今後取り組んでいけばよいのだろうか?英数国理社、プログラミングなアドにおけるいわゆる知識はオンラインで学ぶことができるようになり、これからの塾は学んだ知識を「どう使うか」に始まり「相手にどう伝えるのか」「相手の反応に対しどう反応するのか」といった人同士こそまなぶことができるちからをおしえていくことがもとめられているのだろう。佐々木塾は早い段階から私立大学のいいかげんな問題作りを批判してきた。あのテストからは想像力(創造力)を持った生徒集めたいという思いは伝わらない。考える力・組み立てる力を育てることが求められていると考える。
 


 





 

書くということ(2)現在進行形を実況中継

 3月 M君のお母様からのメール
佐々木先生昨日はありがとうございました..帰宅後「字をきれいに書かないことが学力が伸びない原因になること、やるなら今が最後のチャンスであること」を伝え、本人もやるとのことでした。夕食前にやることにし、綺麗に書けていない場合は、必ずやり直しをさせるからと伝えました。そして約20分後出来上がりの原稿用紙を見てびっくりしました。今までで一番綺麗な字でした。私も嬉しくなって褒めたところ、Mも照れ笑いしていました。主人にも先生との面談のことを話し、原稿用紙を見せたところ「本当はちゃんと書けるんだね」と言っていました。その日のうちにやるべきことはやり切る親子で頑張っていこうと思います

 3月  M君のお母様からのメール
書写は書き直しすることなく継続しております。丁寧に書くことが習慣化されるまでは大変だけれど、それが当たり前になったら楽になるよと伝えています。

 3月 M君のお母様からのメール
 算数4年の復習ですが想像以上にできていませんでした。文章問題、変わり方調べ、図形が気になりました。平行の概念も忘れていたり展開図もわからなく怒ったり泣きながらやっていました。計算の筆算も、縦列がそろっていなかったり小数点が打てていなかったりです。書写は順調です始めた2週間前より書く野のが少し楽になったて来たと言ってました。ノートもきちんととれるようになると、頭も整理されてくるのではないかと思うのですが。

 4月 M君のお母様からのメール
 本日、Mも無事に5年生になりました。5年生では丁寧に字を書くといっておりました。前は書き直しをさせると怒っていたのですが、最近は直に聞き入れてくれています。自覚したのでしょうか?

 4月 M君のお母様からのメール
 新学期に入り、ノートを構造的に書けると良いなと思い、少しずつアドバイスしています。素直に取り入れてくれており、前のクラスの子に「M,字が綺麗になった!」新しくクラスが一緒になった子にも褒められたそうです。前はアドバイスしても取り入れてくれなかったのですが、自分なりに工夫しているところもあり良い感じです。

 5月 M君のお母様からのメール
 学校のノートは、先生から書写をやるように言っていただいたのを機に、ずっと良くなっています。理科も、4年生では100点をとれなかったのに、先日5年生初のテストで両面100点で喜んでいました。「ノートをちゃんと書くようになったら、授業を前よりちゃんと聞くようになった」と言っていました。まだまだなのですが成長は褒めつつ、継続するよう応援したいと思います。先生に3月の時点で指摘されなかったら、本当に手遅れだったような気がして恐ろしいです。

 と、ここまで書写に関しては順調そのもの塾でもその効果は顕著で、国語の記述も以前は「なんて書いてるの?これ」と聞いていたのが聞かなくても読めるようになってきたし、算数も列がそろわず違う位を足した引いたりする間違いが影をひそめるようになってきた。ただお母様にはもう一つ気になることがあったようで話は次回に続きます。





 

英語に大学受験も高校受験もない

 現在受験英語学習の状況を見渡してみるとどうも致命的な欠陥があるように思われます。それは教える側が目先の受験しか視野に入れていないということです。高校受験の先生方は高校入試問題、大学受験の予備校講師の方は大学受験しか見ていません。かく言う私も予備校時代大学受験の英語しか見ていませんでした。しかし佐々木塾を始めて中学生にも英語を教え始めて大学受験英語とか高校受験英語なる境界はないことに気づかされました。少なくとも英語において入試問題の解法は一貫していて高校受験で正しい解き方正しい読み方を習得することができればその方法が大学受験までそのまま通用するのです。ならば一日でも早く正しい読み方を身につけておくほうが得策です。佐々木塾「論理エンジン英語」は中学1,2年からでも始められレベル10程度までで高校受験英語の力は付けられます。その先のレベルは同じ方法を駆使して単語、熟語、構文が複雑化していくだけです。

 佐々木塾論理エンジン英語の内容を説明します。まず始めは全単語の品詞を見分ける訓練です。例えば形容詞とばかり思っていたall が代名詞、副詞、副詞、名詞があったり、last は形容詞、名詞、副詞、動詞があることを知ってもらいます。次に各品詞の働きです。例えば文中のwhyは疑問副詞という名で名使節を作ったあとその節中で副詞になるという具合に一つの単語で2個の働きをします。品詞の中で大事なものは名詞と動詞です。名詞は6個の働きをします。主語、目的語、補語、同格などです。また動詞は自動詞、他動詞のどちらかで目的語を持つか持たないかから判断します。次は句、節を探し出す訓練です。佐々木塾ではこれに3色ボールペン(消せるもののほうがいい)で色分けしていきます。さらに大かっこ、中かっこ、小かっこなどに分類していきます。カチカチとボールペンの小気味よい音が聞こえてくると学習が佳境に入ったことの証しになります。

 次のステップは文型です。名詞、動詞は単語の品詞分けの段階からその働きや自動・他動詞までを意識してきているので文型を見極めるのはさほど苦も無くできるようになっているはずです。それでも日本語にはない第5文型はみんな初めのうち苦労します。目的語と保護の関係を詳しく説明すると皆納得してくれます。ここまでが終われば後は短文の練習問題を解いていきます。1000本ノックというのは言葉の綾かもしれませんがそれくらいたくさんの練習問題をやります。なぜなら文を読みながらこれなん文型とか考えていれば読むスピードが著しく遅くなるからです。単語が0.1秒で反応しなければ使える単語とは言えないのと同じく文型も数秒で見抜けなければ速読にはつながりません。こうして身につけたかっこ付けと文型の力で英文を驚くほど正確にそして速く読めるようになります。これが佐々木塾式英文読解法です。この技が身につけば英文を読むのが楽しくて仕方がなくなること請け合いです。君も貴方も体験授業で佐々木塾の技を体験してください。

英語4技能試験

 先日「英検を受けることで大学受験に有利なことがあるのか」のお問い合わせをいただいたので、答えたい。従来は大学入試の試験はその大学が独自に作るものだったが、ここ数年変化が出ている。各大学が指定した試験で一定の成績を持っていると試験当日の英語の試験が免除・換算(みなし満点となることも)加点されるという方式が相当数の大学で取り入れられている。その代表格は実用英語技能検定(俗に英検)およびTEAPだと思われる。英検は歴史が古いので知らない人はいないと思われるが最近3技能(reading/listening /speaking)に加え2年ほど前からwritingが加わり4技能となった。またTEAPは Test of English for Academic Purposeの略で上智大学と英検が共同で開発した、アカデミックな場面での英語運用力を測定するテストで英検と同じ4技能から構成されている。以下この二つを中心にメリットデメリットを考えたい。

 まず英検だが2級を取得していれば早稲田・明治・立教を始め,かなりの大学が科目免除の恩恵を受けることが可能だ。CSEスコアで準1級を持っていなくてもカバーできることもあるようなので、受験を希望する方は各大学のホームページ等での確認をお勧めする。英検は2級までならトライしてみる価値がある。大学によっては準1級を要求しているところもあるが、準1級をとれるくらいの英語力になっていれば大学の出す本試験でもかなり有利に戦える実力なので外部試験を利用するメリットはなくななる。お薦めは英検の場合2級で各技能を磨くのが得策のようである。

 もう一つ受験生にとってはなじみになりつつあるTEAPはメリットのほうがが多いかもしれない。先ず年3回受けられること。4技能を同時に基準点をクリアする必要はなく1技能ずつクリアーしていくこともできる点も魅力だ。また模試と違って本番なので入試本番のちょっとした予行練習にもなる。デメリットは受験料だ4技能で15000円は決してお安くはない金額だ。

 このように外部入試試験は続々と導入されているので高1とか2年の「受験はまだ先さ」とのんびり構えている人にはお勧めだ。受験本番で緊張しがちな人もお薦めできる。緊張しやすい英語が免除されれば残りは2教科3教科受験組より有利に戦えるはずだ。上智に行きたいという人もお薦めだ。じょうちはTEAP受験と一般受験を併用しているのでチャンスが単純に増えるのでこれを利用しない手はないようだ。




うまくいかないときに

 ちょっと悩んでしまったときに読んでほしいな・・・。

この国を作ってくれた人たちの汗のおかげで、ボク達はたくさんのチャンスに恵まれています。
その比較は、貧困にあえいでいる国々の人たちには想像もつかないでしょう。

仕事一つにしてみても、実にたくさんの職業があります。
努力次第でどんな仕事にも就くことができるでしょ?
そして、夢を叶えるための環境も自分で作ることができます。
努力次第で、有意義な人生を自分の手で作ることが出来るなんて、なんてステキなことでしょう。

目指す夢が山の頂点とするなら,ボク達はそれを目指して登って行きます。
でも、,決してラクな道ではありません。
時には、崖伝いに危険を承知で進んだり、道が分からなくなってしまったり、
怪我をして歩行が困難になってしまったり、あるいは、
天候が急変して後戻りしなくてはいけなくなるかも知れません。

がんばってがんばって、何回もチャレンジする。
それでも登りきれない時があります。
あきらめずにやり遂げるまで続けることはとても大切だけど、
一ついっておきたいことは
「それだけが人生ではないんだよ」ということです。

キミができることは他にもいっぱいあるかも知れない。
キミを必要としている世界が、もっとほかにもきっとあると思うのです。

この国はどんなことにもチャレンジできる、良い国です。
努力と勇気を持つ者は敬意を表しいつでもどんな人の挑戦も歓迎してくれます。

「納得いくまでがんばぬいた」
でもけっかがでなかったとしても、それは一つのことを成し得たということに何ら変わりはありません。
誇りを持ち、、別の山登りで、立派に夢を叶える資格がキミにあることを、知っておいてもらいたいな。

 キミにはどんな方向にも進めるチャンスがじつは約束されている!

叱るということ(3)

叱るということ(2)の続き。
Mさんから2回目のメール
お世話なっております。ありがとうございます。やはりすきあらば、別の事に走ってしまいがちではありますが、当日の事を当日中にやれるよう勇気付けて、褒めてで、様子を見ようと思います。パニックは、わたしがおこりすぎたせいかと反省しております。パニックになっても、翌日はあっけらかんとまた、お友達と遊んでしまって宿題やってない!と言う繰り返しでつい本当にわかってるのか!とエスカレートしてしまいました。
実は行き詰まって、子育てに特化したアドラー講習も受講したのですが、その内容も先生のアドバイスと同じところがあり、良いところに注目して勇気づけるだけで、ずいぶん変わりますと言うアドバイスがありまし。今までは、悪いとこばかりに注目して指摘していたと思います。
 
先生のおっしゃる通りで、勉強が大事とわかっているけど、楽しいことおもいつくと、すぐにそちらに流れてしまう感じだと思います。ただ、集中して宿題に取り組めないと言うだけなのですが、朝のパニック30分や、夜中までの勉強でこのままでいいのだろうかと悩んでしまいましたが、パニックや夜中までやるようなところに行かないよう引き続き2人で話し合っていきたいと思います。

佐々木塾3回目の返事
ご連絡ありがとうございます。怠けよう、易きにつこう、とする子供を叱咤激励することは親なら誰もしなければならぬことです。子供が真っ当に発達して行く権利を保証することになるのですから。ただ叱りが長すぎたり誰かと比較するような叱りは避けたほうがいいと思います。フォローも忘れずに。
Mさんからからの3回目のメール
 お世話になっております。メールいただいた月曜夜に、娘と怠けたい気持ちに勝って、やらない言い訳探さず、やりとげてみようと、こうやって、夜遅くまでやるのも、今日を最後にしようと話しました。 
 
昨日の帰り、どうかな?やってるかな?と少し不安に思いながら帰宅したのですが、学校の宿題も塾の宿題もほぼ終わらせていて、やったね!できるね!と褒めました。本人も、うれしそうで私思ったよりできる!といったような事を言っていました。昨日は年に数回ある漢字の50問テストが返ってきていて、94点で3問間違っていたのですが、今までで最高得点なので、頑張ってるからだと言って、勉強の成果を実感しているようでした。クラスの半分くらいは90点とれているようですが。
 
後から聞くと、昨日は、近所の友達が、習い事などで、遊び相手がいなかったそうで、また友達に誘われたときには、遊んでしまうかもしれませんが、それでも、はじめて自分でやり遂げようと取り組めたので、今後の応援もしやすいかなと思っております。
 
本人が望まない勉強を私が安心したい為に押し付けているのかなとの迷いもあったのですが、それもほぼなくなった気がしてます。本人のためなのか自分のためなのかは、なかなか難しいので、今後も気をつけていきたいです。またまた長文にて失礼致しました。先生のアドバイスのおかげで、道が開けたと思います。本当にありがとうございました。

以上がMさんとのやり取りの全容である。
解説は次回に

英文を正しく読む

次の英文を見ていただきたい。
Inventors and engineers also work  [like detecives <searching for clues>] [ to solve the mysteries <hidden in nature and universe>]

本題に入る前に少々説明を。
佐々木塾では [大かっこ]  ・<中かっこ>・ (小かっこ)・{微かっこ}というかっこを使って英文を読む。大かっこは主文の一部また主文を修飾、中かっこは大かっこ中の文の一部または、大かっこ内の文を修飾という具合に使っていく。さらにかっこには色を付ける、黒は名詞節又は名詞句、赤は形容詞節または形容詞句、青は副詞節または副詞句を表す。

さて上記本文は inventors and engineersがSで、workがVの1文型の文章でwork に二つの副詞句が修飾している文である。私はこれを生徒と一緒に訳す際 「to solve はwork でもclues でもどっちに修飾してもいいね。」と教えてしまった。つまりworkに修飾させるときはcluesに修飾させるときは形容詞句ととらえられる。

例えば以下の文を見ていただきたい。
 He went to the park to play tennis .   このときto play tennisはwentを修飾する副詞句と考えるのが普通だが、parkを修飾する形容詞句と考えてもおかしくはない。私は冒頭の英文も同じように考えてしまったわけだ。しかしto solve をclues に修飾させるのと、workに修飾させるのは大違いだ。「発明家と技術者もまた自然と宇宙に隠された謎を解くために、手掛かりを追い求める刑事のように働く。」が正しい訳になる。to solveをcluesに修飾させると、「発明家と技術者もまた、自然と宇宙に隠された謎を解くための手がかりを追い求める刑事のように働く。」となってしまい、刑事も自然や宇宙を解明しようとしているいうことになってしまう。

普通に考えれば、刑事が探しているのは事件の手がかりであって、けして宇宙や自然の謎でないことは明らかである。この誤訳を中3の生徒が指摘してきたのだ。自分の誤訳を恥じるとともに、この中3生の慧眼を嬉しく思った。この生徒は本当の意味で佐々木塾のかっこ付けを理解してくれているのだと。「しっかりせねば」と、思う一方後継者が続いてくれていることが力強かった。


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